フリーターから正社員になるための就活方法｜就職の確率を高めるポイントとは│Baibley Recruit

アルバイトの経験が長いから正社員になれるのか不安…。
就職についてまわりに相談できる人がいないから何から手をつければいいかわからない！
フリーターから正社員になろうと考えてるけど、なかなか前に踏み出せずにいる…。

フリーターが正社員に就職することは、そんなに簡単なことではありません。20代後半にもなれば就職活動をしてもなかなか採用されず、いつの間にか30代に突入している、というのはよくあるケースです。

当記事では、フリーターが正社員になるための方法やポイントを詳しく解説します。この記事に書かれていることを理解できれば、かなり高い確率で就職先を見つけることができます。

フリーターの就職活動は、求人選びから書類選考、面接にいたるまであらゆる部分で新卒者とは異なります。

就職サイトから良さそうな求人を見つけて履歴書を送ったとしても、まず書類選考で落とされます。ですが、新卒と何が違うのかを理解すれば、正社員になることは十分可能です。

大谷

僕は過去にフリーターをしていましたが、なかなか採用されずに大変苦しみました。その経験をもとに注意点を網羅しましたので、フリーターの就職活動法をマスターして正社員を目指してください

»大学中退から就職できた体験談｜27歳のフリーターが正社員になれた5つの極意

＼フリーターの就活はエージェント選びで決まる／

フリーターとは？その割合とメリット・デメリット

フリーターはアルバイトで生計を立てている人のことを指しますが、実はアルバイト全員がフリーターというわけではありません。

内閣府では、フリーターの年齢を「15〜34歳までの若年者」と定義しています。つまり、35歳を超えるとフリーターではなく「非正規労働者」や「アルバイト」と呼ぶのが正解です。

とはいえ、就職氷河期世代にあたる40代にはアルバイトで生活している人はとても多く、中年フリーターと言われています。その中には、就職活動をしたものの採用されずに苦しんでいる人もたくさんいるのです。

フリーターの割合は男女で違う

現在、雇用されて働く人の4割は非正規です。ただし、非正規には契約社員なども含まれるため、アルバイトに限定するとその割合はさらに少なくなります。

平成27年の国勢調査では、20〜49歳でのアルバイト・パートの割合は以下の結果となりました。

男性：8.4%
女性：38.5%

フリーターの割合は年齢が低ければ高く、年齢が上がれば少なくなります。

つまり、フリーターは若い間だけだと考えている人が多いということです。20代後半にもなれば、やはり正社員として安定的な仕事に就こうとするのが普通といえます。

参考記事

30代フリーターの割合は？【フリーター希望者はかなり少数です】

フリーターはデメリットが多い

年齢が上がるとフリーターの割合が減る理由。それはフリーターのデメリットに関係しています。

アルバイトは短期で契約を結び働くので、勤め先の業績次第で切られる可能性があります。あるいは、急に来月のシフトを削減をされて生活が立ち行かなくなることも普通です。

大谷

一方で、自分でシフトの量を決められる、あるいは転勤で生活拠点が変わる心配がない等のメリットはあります。

そのほうが自分のスタイルに合っている！ということで、あえてフリーターをしている人も実は少なくはありません。フリーターのメリットやデメリットについては以下の記事を参考にしてください

»フリーターで何が悪いの？【メリット・デメリットを考えよう】

フリーターの年収は約150万円

フリーターの収入は労働時間に大きく関係します。時給で契約しているため、働けば働くほど収入は増えますが、ある調査データによるとフリーターの週の労働時間はおよそ30時間程度です。

その時間をもとに年収を計算すると、フリーターは大体150万円程度となります。

しかし、年収は住んでいる地域や年齢、性別でも変わるので150万円は目安です。この年収から、社会保険料等が差し引かれるため、手元に残るお金はさらに20%ほど少なくなります。

年齢別の平均年収や手取りの計算については、以下の記事を参考にしてください。

»フリーターの平均年収について｜手取りアップの方法と考えるべき2つの問題

正社員はフリーターよりも総合的に有利

アルバイトであるフリーターと正社員は、比べるとかなり違う点が多いです。

まず最初に思いつくのが収入でしょう。フリーターの年収は150万円程度ですが、正社員は400万円を超えています。年齢が高くなるとその差はどんどん広がり、40代にもなるとフリーターの3倍以上の年収になるのが普通です。

また、住宅手当や資格取得時の補助金など、福利厚生が正社員は充実しています。表面的な収入だけではなく、複合的に考えても正社員は金銭的に有利です。

しかしその一方で、正社員は責任の範囲や度合いが大きく、休日出勤などもあるので自由さはありません。そのほかにも異なることはたくさんありますので、以下の記事をご覧ください。

»フリーターと正社員の違いを徹底比較！何が違うのかポイント総まとめ

フリーターの末路は人間関係の崩壊

正社員とフリーターを比較すると、フリーターはマイナスな面が多いことがわかります。実はそのマイナス面が原因で以下にまとめたあらゆる人間関係が狂い始めて、後になって後悔する人は少なくありません。

恋人・結婚相手
同級生などの友人
アルバイト先の上司・同僚
兄弟姉妹や親戚
親

若いうちは何も問題ありませんが、年齢が上がれば上がるほど色々な人との付き合いにおいてギクシャクし始めます。そのため、一人孤独に生活している人も多く、その上お金がないので人生にハリがないと話す人も少なくないのです。

フリーターの末路については、以下の記事で詳しく解説していますのでご覧ください。

»ずっとフリーターでいたい？フリーターの末路と7つの辛い将来

フリーターから正社員になるのが難しい理由

色々なことを踏まえ、フリーターから正社員になろうとする人は多いです。

しかし、残念ながら就職することはそう簡単なことではありません。以下は25〜29歳のフリーターの就職率ですが、大学の新卒者が内定率90%以上であることを踏まえると相当難しいことがわかります。

就職率：49.3%
引用：独立行政法人労働政策研究・研修機構『大都市の若者の就業行動と意識の分化−「第4回若者のワークスタイル調査から」』

就職率が低くなっている主な原因は、フリーターになった理由を具体的に説明できない点にあります。

応募書類にあたる履歴書や職務経歴書も内容が薄くなりがちなので、面接にさえたどり着けないケースがほとんどです。

さらに詳しい理由は以下の記事にまとめましたのでご覧ください。

»フリーターから就職は難しい？【できないと感じるリアルな実態とは】

フリーターから正社員になれるおすすめの職種

アルバイトの経験しかないフリーターにおいて、仕事を通じて特別な知識や能力が備わったというケースはあまりありません。

そのため、正社員になるには未経験でも就職ができる職業に限られます。例えば営業や介護職は、経験がなくても始められるのでおすすめです。

しかし、未経験歓迎の職業だからといって、なんでも良いということはありません。

最近の技術革新によって、これまで順調に拡大していた業界でも大きく衰退が進んでいる企業は多いです。これからの未来を予想した上で、選ぶべき職種を考えなくてはいけません。

フリーターにおすすめの職業については、以下の記事にまとめていますのでそちらをご覧ください。

»フリーターから正社員へ【おすすめの職業と将来のない職種とは】

フリーターの起業はリスクが大きい

正社員として働くのではなく、起業するというのも1つの方法です。

実はフリーターは時間にゆとりがあるので、起業する上でとても条件が良くおすすめではあります。しかし一方で、必ず成功するわけではないのでリスクは考えておかなければいけません。

大谷

フリーターはアルバイトで働く期間が長いほど、就職が難しくなるという調査データもあります。

自由な時間が多いメリットはありますが、それ以上にデメリットの方が大きいのです。起業の方法やリスクに関しては以下の記事に詳しくまとめています。

»フリーターから起業しても成功できるの？【リスクはあります】

フリーターから正社員になるための就職活動の方法とポイント

就職活動におけるポイントや注意点をまとめていきます。フリーターの就活は、高校生や大学生がしている方法とは異なる点が多いので、以下の項目について考えていきます。

就活の時期
就活を始める年齢
正社員に就職する方法
履歴書の書き方
面接対策
求人を探す手段

フリーターは新卒とは違います。大学生が会社説明会に参加している様子を見て、「これが就活か」とイメージをしていると思いますが、そのイメージは今すぐ捨ててください。

フリーターのライバルは同じフリーターではありません。基本的にはもう正社員として働いている人がライバルなので、スタートラインから劣っているということを意識することが重要です。

就活を行う時期やその期間

学生が就職をする場合は最終学年が就活時期にあたりますが、フリーターはいつでも構いません。

というのも、新卒の一括採用とは違い基本的には中途採用として就職することになるので、時期がはっきりと決まっていないのです。ですので、やろう！と思ったときにすぐ行動するのが良いでしょう。

また、就活の期間については最短だと1ヶ月でいけますが、長い人は1年以上もかかることも普通にあります。

大谷

僕自身も1年半以上、就職活動をしていました。

なんとか就職はできましたが、そこまで長くなると諦めてしまう人も多いのが現状です。就活期間や時期については、以下の記事をご覧ください。

»フリーターが就活をする時期はいつ頃がいい？【就職は年中できます】

就職活動を始める年齢

就職活動にとって年齢はとても重要な要素です。なぜなら、20代に求める能力と30代や40代に求めるものは違うので、その需要に合わせた自己PRをしなくてはならないからです。

特にフリーターにとって年齢は非常にネックなところで、30代になると一気に就職が難しくなります。無計画にやっても正社員にはなれないので、年齢に合わせた方法を取る必要があります。

年齢ごとの就活の方法については、以下の記事を参考にしてください。

»フリーターは何歳まで許される？【いつまでもアルバイトでは危険】

フリーターが正社員に就職する方法

フリーターから正社員になるまでの方法は全部で4つあります。以下がその方法ですが、基本的にはこの4つの流れで就職することになるので、メリットやデメリットをそれぞれでまとめていきます。

アルバイトから正社員登用
契約社員から正社員登用
紹介予定派遣
中途採用

アルバイトから正社員登用

アルバイトから正社員として雇用をしてもらいます。現在働いているアルバイト先でも、雇用できる仕組みがある可能性は高いので確認してみると良いでしょう。

正社員登用は、非正規から雇用方法を変更してもらえる制度。いきなり知らない職場に入ると、なれない人間関係で戸惑う上、思っていた仕事と違ったというケースもあるので、それらを解消できるのがこの正社員登用です。

ただし、この方法はいつ正社員に登用されるのかわからないというデメリットもあります。詳しくは以下の記事でまとめていますのでご覧ください。

»アルバイトから正社員登用は難しいの？【デメリットの方が大きいよ】

契約社員から正社員登用

契約社員から始めて正社員になるという方法もあります。アルバイトよりも安定して収入があり、任される仕事も幅広くなるので、その面では正社員に一歩近いです。

しかし、契約社員は契約の期間が決まっています。そのため、正社員登用される前に解雇されるケースも多いので、その間の数年間を無駄にしてしまう可能性も高いのです。詳細は以下の記事でご覧ください。

»フリーターから契約社員になるなら正社員になるべき3つの理由

紹介予定派遣

紹介予定派遣は、あらかじめ企業側が正社員として採用するかどうかを検討することを前提に派遣される制度です。

派遣期間が終わるタイミングで派遣先と労働者が協議し、意見が合致したら正社員として働くことができます。

ただ、紹介予定派遣の件数自体が少ないこと、派遣先は自分で選べないなどのデメリットも多いです。詳細は以下の記事をご覧ください。

»紹介予定派遣ってどうよ【フリーター・ニートはデメリットが大きい】

中途採用

中途採用は、フリーターが正社員になる方法として最も一般的です。企業側の事業拡大や欠員によって中途採用の求人が出されるので、求人はいつでも出ています。

中途採用の最大の問題は、応募者が正社員経験者であることです。

企業側も即戦力が欲しいので、経験者や実績のある人を採用したいと考えています。正社員の経験がなく実績もないフリーターは、正直あまり求められていないのです。

中途採用については、以下の記事で詳しくまとめていますのでご覧ください。

»中途採用とは？【フリーターが中途入社するのはかなり難しい】

フリーターは書類選考が最大の難関

フリーターが就職活動でつまずく最も大きな理由は書類選考です。

書類選考は、応募を受けた企業がまず最初に行う審査となりますが、フリーターはアルバイトの経験しかないので内容があまり充実していません。その上、他の応募者は正社員経験者がほとんどですから、書類上で考えるとどうしても他の人を選んでしまうわけです。

大谷

僕も書類選考でかなり苦戦して、最初の1社に通過するまで30社ほど応募しました。

仮に通過しても、それは応募がほとんどないような条件の良くない、あるいは人気のない職種であることがほとんどです。

フリーターは書類選考にまともに取り組んでも、まず勝ち目がないと考えておきましょう。詳しくは以下の記事をご覧ください。

»フリーターの書類選考｜通らない理由と具体的な3つの対策

就職面接はビジネスマナーをおさえよう

書類選考に通過するとあと一歩に思えますが、面接はそう簡単ではありません。

アルバイトの面接とはまったく違うので、「正社員になりたい」「もっと収入が欲しい」などの安直な話をすれば採用されません。自分のどこが優れていて、会社にどんな貢献ができるのかを初めてあった人にアピールする必要があります。

意外と軽視されるのが、面接の際のマナーです。

ビジネスマナーは社会人としての最低限のルール。しかし、フリーター歴が長いとバイト先のルールが染み付いているので、知らない間にマイナス評価されているケースが多いです。

社会人としておかしくない振る舞いと、他の応募者よりも「この人が欲しい！」と思わせる自己PR力があって、初めて正社員として採用されることになります。

フリーターの就職活動は求人の探し方で成功率が大きく変わる

フリーターが正社員を目指すにあたって、もっとも重要なのは求人の探し方です。新卒枠は基本的には応募ができませんし、中途採用だと書類選考で落とされるので八方塞がりの状態です。

まず、正社員の求人は以下の2つの方法で探します。その方法ごとの特徴についてそれぞれお話ししましょう。

ハローワーク
就職サイト・エージェント

求人探しの方法を間違えば、かなり苦しい就職活動になることは間違いありません。しかし、フリーターに最適な方法を使えば、あっさりと就職先を見つけることができるんです。

方法次第で、書類選考や面接などあらゆる就活の問題が解決できます。

大谷

フリーターの就職活動の要となりますので、それぞれしっかりと目を通しましょう。

ハローワーク

ハローワークは15歳以上であれば誰でも利用できる公的なサービスです。もちろん正社員の求人もたくさん登録されていますが、総合的に考えるとおすすめではありません。

大きな理由は、ハローワークはブラック企業が多いということです。ハローワークは仕組み上、どうしても優良企業が集まりにくいようになっています。

また、相談や支援をしてくれる相談員が非正規で働く人ばかりなので、あまり頼れる存在ではありません。良い会社に就職したいなら、ハローワークは良い場所とは言えないでしょう。

»フリーターのためのハローワーク基本情報｜サービス内容や注意点について

ハローワーク以外の公的就職支援

公的な就職支援のサービスはハローワーク以外にもあります。その代表的なものがジョブカフェです。ジョブカフェは「若年者のためのワンストップサービスセンター」と呼ばれ、各都道府県に設置されています。

こちらでも就職活動のサポートを受けられますが、ハローワークと同じ理由でおすすめしていません。詳細は以下の記事にまとめていますのでそちらをご覧ください。

»ジョブカフェに行けばフリーター・ニートでも就職できるのか？

就職サイト・エージェント

就職サイトやエージェントは、民間の企業が運営しているサービスです。就職サイトは求人を掲載しているWebサイトのことで、就職エージェントは専任のアドバイザーが就職先の紹介や就活のアドバイスをくれます。

dodaやリクルートエージェントがその代表ですが、これらのサイトやエージェントは中途採用のため、ライバルがとても強いです。そのため、フリーターは利用してもまず採用されることはありません。

しかし、実は就職サイトやエージェントの中にはフリーターに特化したものもあります。そちらであれば、応募者がほとんど同じ立場の人ばかりなので、グッと正社員になれる確率が高まります。

おすすめのサイトやエージェントは以下の記事にまとめているのでご覧ください。

就職エージェントなら最短で1週間で就職先を見つけることができます。フリーター向けのサービスであれば、書類選考や面接の問題も解決できるので、正社員を目指すなら必須で選びましょう。

フリーターがブラック企業に就職しやすい理由

フリーターから正社員になった人の多くは、ブラック企業で働いているケースが多いです。

その理由としては就職率の低さにあります。就職ができないとなれば、自ずと条件の良くない求人に応募するしかなくなるため、ブラック企業に正社員として採用されるのです。

とはいえ、必ずしもブラック企業とは限りません。条件の悪い求人の多いハローワークは避けるなど、きちんと対策をすれば良い企業に就くことはできます。

詳しくは以下の記事にまとめているのでそちらをご覧ください。

»フリーターはブラック企業で働くしかない？【回避できる3つの方法】

フリーターが大企業に就職するための方法

フリーターが大企業に入社するのは相当厳しいです。大企業は新卒の一括採用をするのが基本で、中途採用も多くの応募があるので、フリーターが割って入ることはまず無理です。

大谷

しかし、これから正社員になって経験を積み、実績やキャリアが揃えば中途として入社することもできます。

そのためには、まずは早くに正社員として働き始め、早くキャリアを積み上げることが重要です。詳しくは以下の記事に書きましたので、そちらをご覧ください。

»フリーターは大企業に就職できる？【転職とキャリアアップについて】

フリーターの就職活動成功の鍵は求人探しの方法

フリーターが正社員になることはそう簡単なことではありません。

第一に、応募しても書類審査で落とされます。ライバルは正社員経験者なので、実績も経験も何もかもが敵わないからです。この問題をクリアすることが、フリーターの就職活動の肝と言えます。

第二に、面接におけるビジネスマナーが備わっていないことも大きな要因です。

ビジネスマナーは、まわりから指摘されないと気づかないことが多いので、自分ではちゃんとしているつもりでも非常識なことをしているケースはよくあります。

これらの問題を解決するためには、フリーターに特化した就職サイトやエージェントを利用するのが一番の近道です。

就職活動は、頑張れば成功するものではありません。就職活動が長期化すれば、気持ちが持たずに諦めてしまう可能性も高いので、できるだけ短期間で終わらせることがとても重要です。

フリーターから正社員になるための就活方法｜就職の確率を高めるポイントとは