30代フリーターの割合は?【フリーター希望者はかなり少数です】

「フリーターで30代の人ってどれくらいいるんだろう。多いなら安心だけど、少ないなら焦っちゃうな。」

 

アルバイトで生活をしているフリーターは、20代の頃はわりとまわりにもいるものですので、焦ったりすることはありませんよね?

ですが、30歳に近づくにつれて就職する人も増えはじめ、30代になるといつの間には自分だけがフリーターだった、という方も少なくありません。皆さんも、きっとそんな状況に置かれて不安になっているんじゃないでしょうか。

 

そこでこの記事では、30代のフリーターが全国にどれくらいいるのか、その人数や割合を調査結果をもとにご紹介していきます。

 

大谷
実は、30代フリーター自体はそこそこの割合いるのですが、気になるのは、30代の多くが自分で希望してフリーターをしているわけではないという点です。

どうして30代でもフリーターを続けているのか、その理由まで徹底的に紹介しますのでご覧ください。

 

30代フリーターの割合は?

高校や専門学校、あるいは大学を卒業後、なかなか進むべき職業がわからずに、流れのままフリーターになる方はものすごく多いです。

 

とはいえ、冒頭でもお話ししたとおり、多くに方は20代後半になれば就職するのが普通。30代でフリーターはやはり少数派と言えます。

大谷
かく言う僕も26歳まではフリーターでした。しかし、このままでは将来的にヤバイだろう…と思い、27歳にはなんとか就職し正社員として働き始めたという経緯があります。

 

では、具体的にその人数を見てみましょう。

総務省統計局が行った平成27年の国勢調査では、フリーター・パートの男女別の人数はこのような結果でした。

30〜34歳35〜39歳
男性約226,000人約188,000人
女性約747,000人約1,031,000人

引用:総務省統計局「平成27年国勢調査

 

男性が約40万人、女性は約180万人ですか。やっぱり、全国で見ると、30代フリーターの人数って結構いるんですね。

しかも、国勢調査はすべての方から調査票を回収できていませんから、実際はもっと多くの人数がいると言えます(平成27年の回収率は71%でした)。

 

では、割合ではどうなるのか。男女別で、正社員の割合も一緒にご紹介します。

30〜34歳35〜39歳
男性正社員81.0%80.3%
アルバイト8.0%5.6%
女性正社員54.7%46.8%
アルバイト34.4%40.7%

引用:総務省統計局「平成27年国勢調査

 

男性は30〜34歳で8%、35〜39歳で5.6%がフリーターですので、やはり正社員と比べるとフリーターはかなり少ないことがわかりました。

女性はフリータの割合が高いように見えますが、これは結婚をしてパートをしているケースが含まれているためです。未婚者だけに絞れば、フリーターの割合はかなり低くなると考えられます。

 

30代フリーターの多くは正社員を望んでいる

とはいえ、割合で見ると少ないですが、男性は約40万人、女性も結婚している方も含めると180万人いるわけです。

大谷
こう考えると、「自分だけではないんだ」とホッとする気持ちも湧いてくるかもしれないですが、実は少し気になることがあるんです。

 

それは、30代フリーターの多くが、転職して正社員になりたい!と希望していることが調査でわかった、ということ。

 

希望する転職後の就業形態は?

引用:独立行政法人 労働政策研究・研修機構「若年者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現場③

 

なんと、女性は60%以上、男性にいたっては70%以上の方が「転職して正社員になりたい」と考えていたのです。

 

30代フリーターが就職を希望する理由

では、なんで30代のフリーターは正社員になりたいと考えているのか。その理由もアンケート調査していますので、その結果を見てみましょう。

 

転職を希望する理由は?

引用:独立行政法人 労働政策研究・研修機構「若年者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現場③

 

1番の理由は「収入が少ない」こと、次に多いのは「一時的に就いた仕事だから」という結果でした。

つまり要約すると、「生活のためにとりあえずアルバイトしているけど、稼ぎが少ないから正社員になりたい!」ってことです。

 

でも、だったら早く就職しちゃえば良いのに、なんでそうしないんですか?

ここからはその理由を掘り下げていきます。

 

30代フリーターの割合が少なくならない理由

答えは簡単です。就職したくても、雇ってもらえる会社が見つからないのです。

同じフリーターを雇うなら、30代よりも20代の方がいいのは当たり前ですからね、フリーターの就職率は、年齢を増すごとにだんだん下がっていることがアンケート 調査でもわかっています。

 

以下は、過去1年間でフリーターから正社員に就職できた割合を年齢別でグラフ化したもの。年齢が上がるにつれて、就職率が下がっているのがわかりますよね?

引用:独立行政法人 労働政策研究・研修機構「若年者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状③

 

大谷
つまり、30代でフリーターを続けている多くの方は、就職活動をしたけど正社員になれなかった方が大半を占めているってことです。

 

その証拠に、40代以降の男性のフリーター率は、実は35〜39歳のフリーター率とほとんど変わりがありません。

引用:総務省統計局「平成27年国勢調査

 

それだけ30代のフリーターが正社員になるのは難しいってことなんですね…。

 

30代フリーターの割合を見て安心してはいけない

30代のフリーターの割合は、そこまで多くはないものの、とはいえ全国で考えればたくさんいるのは事実です。

しかし、その多くは、自分が望んでフリーターをしているわけではありません。就職できないから泣く泣くアルバイトをするしかない、という方が大半なのです。

 

ですので、「自分のような30代のフリーターはたくさんいるから大丈夫!」なんて決して思わないこと。

大谷
一生、フリーターでいる強い覚悟があるなら良いですが、そうゆうことでもなければ、早めに行動するのが吉です。

 

その具体的な方法については、以下の記事に詳しくまとめていますので、興味のある方は読んでみてください。

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こうしている間にも、皆さんと同じ30代のフリーターの誰かが、無事に正社員として就職を決めています。

その椅子は無限にあるわけではないので、気をつけておきましょうね。

 

おわり