これまでアルバイトしかしてこなかったフリーターの皆さんでも、ホワイト企業に就職することは十分可能です。
大学や高校を卒業してそのまま就職、という流れでなければブラック企業にしか就けない、となんとなくイメージされている方は非常に多いですが、決してそんなことはありません。
そこで今回は、フリーターの皆さんに以下の内容をご紹介していきます。
- フリーターでもホワイト企業に就職できる最も最短の方法
- ホワイト企業を見分けるための条件
- ハローワークにホワイト企業が少ない理由
一番重要なことは、どうやって、あるいはどこをチェックして優良企業を見つけるか?という点にあります。
そのポイントになることをこの記事に網羅しましたので、企業選びの際にぜひ役立ててください。
ホワイト企業を目指すならフリーター向けの就職エージェントが近道
皆さんの状況で本当にホワイト企業を目指すなら、まずは就職エージェントを利用することをオススメします。
ただ、就職エージェントならなんでも良いわけではありません。フリーター向けのエージェント、あるいは就職支援サービスに登録するようにしましょう。それが、就職するまでの近道にもなります。
なぜ、エージェントを利用するべきなのか、それは大きく2つの理由が挙げられます。順を追って説明しましょう。
フリーターが就職しやすい環境が整っている
第一に、フリーターは正社員になることがそもそも難しい立場です。
『フリーターから正社員になれた就職率について徹底調査!』に詳しく書きましたが、20代のフリーターでも就職率は約50%ほど。つまり、2人に1人しか就職できないわけです。
しかし、フリーター向けの就職エージェントだと、利用者は80%以上の確率で就職できています。
例えば就職エージェントのUZUZは、就職成功率86%という高さでフリーターから就職できている実績があります。書類選考や面接などの就活対策を、正社員未経験の方に特化させているので、これだけの高い結果が残っているのです。
すでに優良企業を選別してくれている
2つ目の理由として、エージェントで紹介される企業は、比較的良い企業である可能性が高い、という点があります。
ですから、できる限りホワイト企業を紹介できるように、エージェント運営会社は厳しく求人をチェックしています。就職エージェントのキャリアスタートでは、転職後に年収が100万円以上もアップする事例が多数あるため、それだけ優良な企業だけを選別していると言えます。
また、就職エージェントで求人を掲載する場合は、企業側も安くない金額を、掲載料や紹介手数料として支払っています。
一般的には、就職した方の年収の約30%ほどを支払うことになっています。例えば就職先での年収が300万円であれば、90万円ほどが相場。人を雇うためだけに、それだけの金額を支払えるということは、会社の運営がうまくいっている証拠ともなるわけです。
フリーター向けの就職エージェントについては、以下の記事でピックアップしているので、そちらをご覧ください。
参考記事
ホワイト企業を見分ける5つのポイント
就職エージェントに登録されている求人には、ある程度良い企業が揃っていますが、それでも必ずしもホワイト企業とは限りません。
また、皆さんの中には、エージェントを使わずに就活をされる方も一定数いるでしょう。
そこで、優良企業を見分けるためには何をチェックすれば良いのか、厳選してポイントを5つご紹介します。
ただし、この5つをクリアしていても、100%見分けられるとは言い切れません。しかし、ブラック企業である可能性はかなり下がるので、もれなく押さえておきましょう。
- 具体的に残業時間が明記されている
- 離職率が低い(勤続年数が長い)
- 福利厚生が充実している
- 口コミサイトの評判が良い
- 抽象的な表現が多用されていない
具体的に残業時間が明記されている
「みなし残業」という言葉はご存知でしょうか。みなし残業とは、企業側が労働者の残業時間をはっきりと把握できていないため、”〇〇時間は残業しているだろう”と勝手に固定して、毎月の給料に反映する仕組みです。
つまり、定額の残業代とも言えるので、残業時間を少なくできれば一見良さそうに感じます。しかし、この場合はみなしている残業時間以上に労働者が働いているケースが圧倒的多数です。
特に、残業なしや定時退社、と記入されているならかなり要注意です。そうゆう企業もないとは言えませんが、サービス残業を強いる可能性が高いので気をつけましょう。
離職率が低い(勤続年数が長い)
良い会社であれば長く働きたい、と思うのが極々普通です。辞める人が多いということは、不満の多い社員がたくさんいる、と考えるのが妥当なので、離職率や勤続年数は重要な要素の1つでしょう。
調べる方法としては”会社四季報”や”就職四季報”が便利です。
ただ、すべての企業は掲載されていないので限定的ではあります。しかし、企業Webサイトには取引先企業を記載していることが多いので、検討している企業の取引先の離職率を確認し、優良企業かを見極めるという方法もアリです。
福利厚生が充実している
良い企業は社員に積極的に還元する態勢があり、それがはっきりした形で現れるのが福利厚生です。
福利厚生は、健康保険や雇用保険と法的に必ず必要なものとは別に、家賃・住宅補助や昼食補助などの金銭面のサポート、リフレッシュ休暇といった特別な休みをもらえるものもあり会社ごとで様々。
福利厚生が手厚いということは、会社もお金を惜しみなく社員にバックしているわけで、充実しているのは良いことです。中には「推しメン休暇制度」というアニメやアイドルなどの一押しの記念日に休める、というユニークなものもあります。
口コミサイトの評判が良い
会社にも口コミサイトがあり、実際に働いている人や退職者が、職場環境などのリアルな情報を掲載してくれています。
ただし、人は悪いことは言いたくなる性質があるため、マイナス面が際立っていることが多いです。
真に受けすぎると危険ですが、それでもホワイト企業を判断する貴重な材料となるので、必ずチェックしておきましょう。
抽象的な表現が多用されていない
「アットホームな職場です!」と書かれている求人は要注意です。あるいは、「やりがいのある仕事」といった言葉も危険性が高いと言えます。
というのも、求人票でアピールできることがないために、どの会社でも書けて、かつ大衆受けしそうな内容を記載している可能性があるのです。具体性に欠ける言葉を羅列している求人なら、ホワイト企業ではないかもしれません。
また、カタカナ表記で仕事のイメージができない場合も気をつけましょう。「ハウスメンテナンスアドバイザー」や「ライフタイムコンシェルジュ」と言われても、どんなことをするのかわかりませんよね?
これらは、キツくて寄り付かない業務のために、かっこいい響きで誤魔化しているケースなので、仕事内容が具体的にわかる求人を選ぶと良いです。
ハローワークにホワイト企業が少ない理由
就職先を探す方法として、ハローワークを真っ先に思い浮かべている方は多いですが、ホワイト企業に就きたいなら利用すべきではありません。
単刀直入にいえば、ハローワークの求人はホワイト企業というより、ブラック企業の割合が高い傾向にあるためです。
民間の求人、例えばエージェントや就職サイトに広告を掲載して人一人採用するまでには、数十万の費用がかかります。
しかし、ハローワークはその費用が一切いりません。要するに、お金がない企業でも、人を雇うことが十分できるわけです。これがホワイト企業が少ない大きな理由になります。
もちろん、ハローワークは地元密着のため、民間の求人サイトにはない良い会社もたくさん登録しています。
ですが、求人の数が多すぎてチェックが追いついていないこと、相談相手である職員が正規職員ではなく非正規であること、などを考慮すると、オススメできるものではありません。
より詳しくは、以下の記事をご覧ください。
参考記事
就職しなければホワイト企業か判断できないことを心得る
フリーター向けの就職エージェントを利用すること、ホワイト企業の条件をクリアすること、ハローワークで求人は探さないこと。
以上の方法で優良企業を見つけ出すことは可能です。とはいえ、それでも必ずしもホワイト企業だと断言はできません。
例え労働時時間が長くても、給料が良くやりがいも十分に感じていれば、それはその人にとっての優良企業。つまり、最終的には就職して働き始めなければ、ホワイト企業かどうかはわからないのです。
ですので、あまり二の足を踏まずに、まずは就職して正社員になる方が賢明です。
今は転職をして、どんどんキャリアアップするのが常識の時代。一生の会社だと意気込みすぎずに、一社目だという認識で就職先を探しましょう。