- 大学中退すると給料が低いって聞いたけどほんと??
- できれば高い初任給が欲しいけど、わがままかな…
- 大学を辞めた人はどれくらいの給料をもらってるんだろう…
まず、大学中退の僕が就職して最初の給料はこんな感じでした。
一般的に、大学を中退すると給料は低くなります。少しずつ変わってはいますが、まだまだ学歴を基準に給料を決めている企業は多いので、大学を卒業した場合と比べて少ないのは仕方がありません。
この記事では、大学中退での平均的な給料がどれくらいなのかを、公的なアンケート結果をもとに紹介します。記事を読めば、大学中退の平均給料や業種別の給料までわかります。
また、給料は少しでも多い方が良いに決まっていますので、高い給料をもらえるようにするにはどうすべきかを具体的にまとめました。
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大学中退の平均年収
大学中退での平均的な年収を、厚生労働省が行った賃金統計基本統計調査(令和3年)の結果をもとに算出しました。その結果がこちらです。
これは、すべての労働者を含めた年収です。なので、就職してすぐにこの額の給料がもらえるわけではありません。
会社の規模や業種、残業時間や休日出勤、年齢や勤続年数でも給料は全然違います。大学中退した人が、サラリーマンとして働く上での給料の基準として考えておきましょう。
大学中退での初任給は低い
就職して最初にいただく給料は初任給と呼ばれます。大学中退での初任給は、基本的には高校卒業の学歴がある人の金額と同じと考えるのが常識です。
なぜなら、多くの企業では最終学歴を基準として給料の設定をしているためです。最終学歴の話は、大学中退の最終学歴|履歴書の書き方と書かない場合のデメリットに詳しくまとめたのでお読みください。
大学中退の最終学歴は高卒にあたるので、高校卒業での初任給のデータを見ればその金額がわかります。では、厚生労働省の賃金統計基本調査から初任給を見てみましょう。
- 高卒男性:18万1,600円
- 高卒女性:17万6,300円
- 大卒男性:22万6,700円
- 大卒女性:22万3,900円
大学を辞めたか卒業したかだけで4万円以上も平均が違います。
4万円×12ヶ月=48万円なので、年収で考えると大きな違いです。プラスして、ボーナスなどの賞与も学歴で違いがあるので、かなりの金額の差があります。
アンケートとほぼ一致していますので、この調査結果はかなり信用度が高いと考えて良いでしょう。
大学中退の就職先別の平均給料
給料は仕事の内容や業種で大きく違います。よくスーパーや百貨店などの小売店は給料が低く、プログラマーなどのIT系は給料が高いと言われますが、これは間違いではありません。
ということで、業種別の平均給料を見てみましょう。すべて学歴が高校卒業でのデータなので、大学中退だとそれぞれの就職先でこれだけもらえる、という基準として参考にしてください。
業種 | 月給 | 年間賞与 その他特別給与 | 年収 |
鉱業,採石業,砂利採取業 | 29.5万円 | 85.9万円 | 439.9万円 |
建設業 | 30.7万円 | 81.3万円 | 449.7万円 |
製造業 | 27.2万円 | 84.0万円 | 410.4万円 |
電気・ガス・熱供給・水道業 | 42.8万円 | 131.9万円 | 645.5万円 |
情報通信業 | 34.7万円 | 118.0万円 | 534.4万円 |
運輸業,郵便業 | 27.0万円 | 56.3万円 | 380.3万円 |
卸売業,小売業 | 26.8万円 | 61.3万円 | 382.9万円 |
金融業,保険業 | 29.6万円 | 80.7万円 | 435.9万円 |
不動産業,物品賃貸業 | 29.0万円 | 75.8万円 | 423.8万円 |
学術研究,専門・技術サービス業 | 32.7万円 | 108.2万円 | 500.6万円 |
宿泊業,飲食サービス業 | 24.2万円 | 25.1万円 | 315.5万円 |
生活関連サービス業,娯楽業 | 25.0万円 | 32.4万円 | 332.4万円 |
教育,学習支援業 | 27.9万円 | 74.2万円 | 409.0万円 |
医療,福祉 | 23.4万円 | 52.6万円 | 333.4万円 |
複合サービス事業 | 29.3万円 | 97.5万円 | 449.1万円 |
サービス業(他に分類されないもの) | 25.0万円 | 46.1万円 | 346.1万円 |
所定内給与は、残業や休日出勤で支給される給料を除いた基本的な月給です。年間賞与はいわゆるボーナス。それぞれのデータをもとに各業種の年収を計算しました。
一番年収が多かったのは「電気・ガス・熱供給・水道業」の645.5万円、一方で一番少なかったのは「宿泊業,飲食サービス業」の315.5万円でした。
大学中退で高い給料を手にするための2つの選択肢
大学中退の場合、学歴が高校卒業となるので給料が低くなる可能性が高いです。
ただ、これはあくまで一般的な話。企業によっては、大学に入学している、という点を考慮して給料に色をつけてくれることもあるので、単純な高卒よりも良い可能性もあります。
ですが、ほとんどの場合は大卒よりも低い給料で働くことになるので、そう覚悟しておくべきです。そこで、できるだけ大卒と同じくらいの給料、あるいはそれ以上の年収をもらうためにはどうすべきか?を紹介します。
ポイントはこの2つです。
- 高収入が得られる仕事に就く
- キャリアアップを意識する
高収入が得られる仕事に就く
まずは、平均の給料が高い業種を狙ってみましょう。平均が高い、ということは全体的に給料が良い、とも考えられるので、大卒と変わらない条件で働ける可能性はあります。
生活インフラは日常生活に必須なので、比較的給料が良く、仕事がなくなる可能性も低いので一石二鳥と言えます。電気やガス、水道業などは、先ほどの業種別の給料を見ても高いことがわかります。
また、情報通信業も高い給料がもらえる可能性が高いです。インターネットに欠かせない仕事や、ソフトウェアの開発などはこれからさらに需要があるので、良い条件で働けるでしょう。
逆におすすめしないのは以下のような業種です。
このあたりの業種は、人件費の削減やIT技術の向上により低い給料になりやすいです。業種別の給料を見てもこれは明らかなので、給料にこだわるのであれば、必ず避けるべき仕事と言えるでしょう。
キャリアアップを意識する
以前、僕はTwitterでこのような投稿をしました。
フリーターや大学中退から就職して良い給料をもらおうと考えてはダメ。
最初の就職先なんて条件が悪くて当然。僕も最初は基本給15万円(+インセンティブ)でヤバかった。。
良い条件はその後のキャリアアップが大切。まずは自分の実績や経験を得るためのステップとして就職しよう。#フリーター #就活— 大谷@大学中退フリーター向けの就活情報発信 (@baibleyrecruit) April 12, 2022
キャリアアップとは、特定の経歴や能力を磨いて高い役職や立場を目指すことを意味します。市場価値が高まると、より良い条件で働ける可能性が上がるので、高い給料をもらうためには必須です。
同じ会社でも、勤続年数が長くなると給料はどんどんアップしていきます。例として、情報通信業の年齢別の平均年収をグラフ化しました。
年齢とともに年収はどんどん上がっています。年齢が高いとそれだけ経歴が長いとも言えるので、キャリアアップにおける給料アップの力は非常に大きいのです。
社内だけでもこれだけのアップが見込めるので、能力を磨いて転職をしていけばさらに高い給料をもらえます。最初は安い初任給かもしれませんが、将来的には1,000万円を超えることも可能です。
キャリアアップによる高収入を叶える具体策は、以下の記事でも紹介していますのでご覧ください。
参考記事
大学中退が年収1,000万以上の高収入を叶えるまでのステップとは
大学中退でも高い初任給がもらえる就職エージェント2選
高卒にあたる大学中退の初任給は、平均的に約18万円といったところです。
大学卒業の約22万円と比べると4万円の差があります。今から大学に通い直すのは現実的ではないので、今後のキャリアアップに期待して受け入れるしか他ありません。
ですが、大学中退の学歴でも高い初任給をもらえる方法が実はあります。その方法は、以下2つの就職エージェントを利用することです。
- キャリアスタート
- リバラボインターンシップ
キャリアスタートは、83%以上の利用者が年収アップしています。「月収25万円以下の方はご相談を」と案内されているので、条件の良い求人が揃っている可能性が高いです。
リバラボインターンシップは、未経験でも30〜80万円という月収を案内できるエージェントで、最高年収実績はなんと921万円です。
詳細は、大学中退の元フリーターがおすすめの就職エージェント|各サイトのポイントと内容にまとめていますので、詳しくはそちらの記事でご覧ください。
利用するエージェント次第で、初任給でも大きく違います。より良い条件で働けるように、利用できるものはどんどん使っていきましょう。