大学中退フリーターの一人暮らしは問題ばかり【経験者が話します】

「大学中退してフリーターをしてるけど、両親も色々とうるさいし一人暮らしを始めたい。だけど、フリーターが一人暮らしなんてできるのかな。」

 

すでに大学を辞めている、あるいはこれから大学を中退してフリーターになろうと考えている方もいることでしょう。

そんな皆さんに向けて、大学中退フリーターの一人暮らしについてまとめていきます。

 

大谷

実は、僕も昔、大学中退をして2年ほどフリーターをしながら一人暮らしをしていました。

その経験から言えるのは、大学中退をしてフリーターであれば一人暮らしはおすすめではない、ということです。

 

この記事では、一人暮らしに必要なお金事情をまとめ、なぜ一人暮らしはおすすめしないのかその理由までをまとめますので、参考にしてください。

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一人暮らしに必要な初期費用と毎月の出費

まずは、一人暮らしを始めるにあたって、一体どの程度のお金がかかるのか、少し検討してみましょう。

今回のテーマは、皆さんがその費用を捻出できるかどうか?が最大の焦点ですので、項目を洗い出していきます。

 

部屋を借りて生活するための費用は、大きく2つの項目に分けることができます。

  • 初期費用(イニシャルコスト)
  • 毎月の出費(ランニングコスト)

 

初期費用は、部屋を借りるときにだけかかるお金です。もし、すでに一人暮らしであれば、この費用は必要ありません。

では、イニシャルコストとランニングコストはどれくらいかかるのかまとめます。

 

初期費用(イニシャルコスト)

初期費用は以下の項目が該当します。それぞれの相場も一緒に掲載します。

敷金家賃の0〜2ヶ月分
礼金家賃の0〜2ヶ月分
仲介手数料家賃の0〜1ヶ月分
前家賃家賃の0〜2ヶ月分
鍵交換代2万円程度
火災保険料2万円程度

 

敷金は物件に対する保証金で 、退去時の部屋の修繕に使われます。礼金は大家への謝礼金で、仲介手数料は代理店(不動産会社)に支払うお金です。

これらは、物件それぞれで設定が違います。敷金・礼金が無料なものもあれば、すべての項目にお金がかかる物件もあります。

 

前家賃や、入居する月とその翌月分の家賃です。最近は、入居月は無料となる物件も割と多くなってきました。

火災保険料は、自分または隣人の火事により、損害が出た場合の補償になります。

 

以上がイニシャルコストですが、仮に家賃が5万円だとすると、初期費用は20万円程度は必要でしょう。

 

大谷
さらに、一人暮らしには家電や家具もいりますので、そのお金も用意しなくてはいけません。

そうなると+10万円は考えておくべきで、全部で30万円程度は準備しておかなくては、一人暮らしを始めることすらできないのです。

 

毎月の出費(ランニングコスト)

毎月の出費は、以下の項目が該当します。

家賃5万円程度
食費3万円程度
水道光熱費1万円程度
通信費1万円程度
日用品5,000円程度

 

すべての項目を足すと10万5千円。これに追加して、自分が自由に使えるお金(交際費)が必要でしょうし、衣類も買わなくてはいけません。

その辺りまで考えると、少なくとも、12万円は毎月出費があると考えておくべきです。

 

以上がランニングコストです。この毎月の出費を払える収入が毎月なければ、一人暮らしを続けることはできません。

家賃は地域によってもかなり違いますので、以下のリンクから自分がお住まいの地域の平均を調べておくと良いでしょう。

お部屋探し情報サイトSUUMOはこちらをクリック

 

大谷
ちなみに、今回はアルバイト先で社会保障に加入していることを前提にしましたので、各種保険料の支払いは項目に入れていません。

もし、社会保障に加入できなければ、国民健康保険や国民年金なども追加されますのでご注意ください。

 

フリーターの収入とその危険性

一人暮らしに必要な費用がイメージできたところで、次はフリーターの収入について考えていきます。

毎月の収入がどれくらいあれば賄えるのか、その金額から逆算してアルバイトの時間や日数を決めることになります。

 

大谷
先ほどのランニングコストの計算により、毎月12万円が必要だとわかりました。ですが、残念ながら12万円だけでは足りません。

その理由は、社会保障や税金です。バイト先で社会保障に加入すれば、収入からそれらのお金が差し引かれますので、差し引かれることを前提に収入を考える必要があるのです。

 

差し引かれる金額は、およそ収入の20%程度。つまり、毎月必要な収入は以下のように計算できます。

12万円÷(100%ー20%)=15万円

毎月15万円の収入があれば、社会保障や税金を引かれても12万円は残るはずです。

 

では、15万円を稼ぐためには、どれくらいの時間、アルバイトをすれば良いのか。時給800円で計算してみましょう。

15万円÷800円≒188時間

188時間÷8時間=23.5日

 

フルタイム(8時間)労働で考えると約24日出勤しなくてはいけません。ちなみに、時給900円なら約21日、時給1,000円で約19日。

つまり、かなりの日数と時間に入ってアルバイトをしなければ、一人暮らしはできないってことなのです。

 

アルバイト収入の危険性について

先ほど計算した時間や日数は、ランニングコスト12万円を元にしています。

しかし、これは生活できるギリギリの設定です。収入が少しでも減ると、赤字になってしまいます。

 

大谷

実は、アルバイトはこの危険性がものすごく高く、僕もフリーター時代にかなり苦しんだ経験があります。

  • 体調不良による時短勤務や休み
  • シフトの都合で出勤日数が少ない
  • 人件費削減で時短勤務や日数削減

 

特に苦しいのは、経営難による人件費削減のための収入減です。

仮に1時間、出勤時間を削られたら、1時間×20日×時給800円=16,000円減るんですから相当な痛手です。これがいつまで続くかわからないのですから、首を少しずつ締められているような気分になります。

 

これを防ぐためには、普段から少し余裕のある収入にしなければいけないのですが、時給1,000円でもフルタイムで19日出勤です。正直、限界があるのはイメージできると思います。

これが、アルバイトで収入を得る上でのリスクです。

 

フリーターが一人暮らしをするのはかなり難しいとわかっていただけたと思いますが、実は他にも問題点があります。

 

一人暮らしの大学中退フリーターが抱える問題点

アルバイトでの収入は、かなり不安定で稼ぎも大きくなりにくいので、一人暮らしをするのは厳しいです。

その上で、もしフリーターで一人暮らしをすれば、さらなる問題も起こります。

 

その問題とは、就職活動に関わることです。例えば、以下のような問題があります。

  • 休日に就職活動するのが億劫になる
  • 今のままでもなんとか生活できるので先延ばししやすい
  • 収入に余裕がないので就活に回せるお金がない
  • 毎月の生活費のためにアルバイトを休めない

 

フルタイムで働いていれば、「休日は自分の趣味やゆっくりする時間にしたい」と考えるようになります。

そして、アルバイトでも生活できるとなれば、就職に対する焦りがなくなりますので、どんどん先延ばしにしてしまのうのです。

 

大谷
また、収入は生活費ギリギリです。就活にはスーツに交通費とお金がかなり必要ですから、その費用の捻出ができません。

就活のために仕事を休むというのも、生活費がかかっているためにできないという問題もあるのです。

 

大学中退フリーターは就職が難しい

仮にフリーターで一人暮らしをしながら就活をするとして、すぐに就職先が見つかればまだ良いです。

ですが、大学中退フリーターの場合、就職活動は長引く可能性が高く、そうなると就活へのやる気がどんどん削がれて、終いにはやる気さえ起こらなくなってしまうこともあり得ます。

 

限られた時間・資金で就活をしなくてはいけないのに、内定が全然もらえない。それが原因で、どんどん就活から遠ざかるようになり、いつまでもフリーターから抜け出せなくなっていく…

これが、大学中退フリーターが一人暮らしをする上での、隠れた問題点です。

 

大谷
ですので、僕はすぐに一人暮らしするのではなく、まずは就職をして、安定的な毎月の収入を得られる状況にしてから始めることをおすすめしています。

その方法については、『大学中退の就活5つのポイント|スーツ選びまで完全ガイド』に書きましたので、そちらの記事を参考にしてください。

 

以上です。

就活の方法次第で、1ヶ月もあれば就職先も見つかります。生活ギリギリで楽しくない一人暮らしをするなら、まずは就職を考えてみませんか?

 

おわり