「一人暮らししたいから、フルタイムで働いて稼ごう。」
「何かやりたいことがあるわけでもないし、とりあえずフルタイムで。」
長い時間働いていれば、その分、毎月の給料は多くなるので、なんとなくそうしている方も多いでしょう。
ですが、フリーターも正社員も経験した私から言うと、フルタイムで働くのなら、就職して働いた方が圧倒的にメリットは大きいです。
フルタイムは雇用主に良いように使われるだけで、メリットというメリットは何もありません。
今回は、フリーターはフルタイムで働くべきではない理由をまとめていきます。これからフルタイムにしようと考えている方、あるいはすでにフルタイムで働いている方は必読です。
フルタイムは正社員ではなくフリーター
まず、多くのフリーターが勘違いしているようなので、少し訂正します。
「フルタイムで働いているなら、それはフリーターじゃなく正社員じゃない?」という考えは、まったくのお門違いなので改めましょう。
- 労働契約に期間の定めがない
- 就業規則に明記されている所定労働時間がフルタイムである
- 直接雇用である
フルタイムだとしても、ある期間ごとに契約更新をしているのであれば、それはアルバイトや契約社員、つまり、世間的には非正規雇用の扱いになります。
長い時間働いていれば正社員と同じ、というのはまったく間違った解釈です。
フリーターがフルタイムで働くべきではない理由
私は大学を中退して、そのままバイト先でフルタイムで働き始めました。
理由は特にありません。ただなんとなく「働こう!」と思ったので、フルタイムにしました。
そうはっきり言える理由を4つ紹介しましょう。
- 能力をつけてもそれほど給料は上がらない
- 経営状況次第で労働時間をカットされる
- いつまでもフリーターを抜け出せなくなる
- アルバイトは経歴には含まれない
能力をつけてもそれほど給料は上がらない
アルバイトでも、経験をつめばその分時給がアップして、毎月の給料が増えていきます。
ですが、その増え方は微々たるもの。正社員と比べるとその伸び率はまったく違います。
フルタイムで働いている方の中には、正社員と変わらない仕事をしている方は多いです。が、それでも、同じ給料にはなっていません。
この状況は、簡単に言えば、会社から安く雇える人材として良いように使われているだけに過ぎないのです。
具体的な金額差については、『フリーター正社員の給料の差は?【平均年収や生涯賃金が全然違う】』にまとめたので、そちらをご覧ください。
経営状況次第で労働時間をカットされる
会社の経営がうまくいかない場合、まず真っ先に手をつけるのが人件費の削減。それが一番手軽で、効率よくコストカットができるからです。
そこで目をつけられるのは、時間給で働いているアルバイト。
フルタイムを希望していても、8時間→7時間に抑えられたり、週5日勤務→週4日勤務に変えられる事は普通にあります(これは私の体験談です)。
もし一人暮らしをしているなら、これは死活問題になりますよね?ですが、アルバイトであるフリーターは、そうなっても文句は言えない立場なのです。
いつまでもフリーターを抜け出せなくなる
これも私の体験談。フルタイムで働いていると、その状況に満足してしまうことがよくあります。
また、ある程度仕事を任されていると、こんな思いを持つようになります。
- 「自分がいないと仕事が回らない」
- 「自分が抜けた後が大変だから辞めさせてもらえない」
これはただの勘違いです。
はっきり言って、バイトに任せてる仕事は誰でもできますし、会社から「やめないで!」と言われるのは、安い人材を確保しておきたいから言うだけです。
アルバイトは経歴には含まれない
「バイトでも真面目に働いているんだから、それは実績や経歴になる。」
そう思っているのは本人だけで、世間的にはバイトはバイトとしか考えていません。
なので、長いことフルタイムで働いていても、経歴とはみなされないケースが多く、いわゆる「空白期間」として扱われます。
正社員と同じ仕事をしていても、アルバイトというだけで経歴は白紙になる…これがフルタイムと正社員の違いです。
すでに働いているのなら、すぐにでも就活を始めて正社員として働くべきです。その方が、同じ時間働くなら人生得なんですから。
もし、就職活動を始めるなら、闇雲に進めないようにしてくださいね。
『フリーターから正社員になるための就活方法|就職の確率を高めるポイントとは』に方法をまとめたので、そちらを参考にして最短で就職できるようにしてください。
以上、フリーターのフルタイムについてお話ししました。
おわり。