「アルバイトとか派遣より就職した方が良い!って聞くけど、本当に正社員になるべきなんだろうか。」
最近は時代が変わってきたので、”正社員になる必要はなくなった”という人も出てきました。
そんなことを言われると、「どっちなんだろう。やっぱり就職するのは辞めようかな…」という気持ちになっちゃいますよね?
結論から話しますが、なるべきだ!とは言えません。これはあくまで自分で決めることなので、自分で考えて結論を出してください。
でも、将来的には、正社員になっていた方が圧倒的に有利です。というより、非正規で働き続けるのはリスクが高すぎて、自殺行為に近いものがあります。
この記事では、あなたが正社員になるべきか決められるように、メリット・デメリットを徹底的に紹介していきます。
正社員である必要性はあるのか。一緒に考えていきましょう。
正社員になるべきか?メリット・デメリットをピックアップ
正社員である必要性を考えるためには、まずは就職した場合のメリット・デメリットがわかっていないと考えられませんよね。
ということで、メリットとデメリットを4つピックアップして、それぞれ解説を入れます。
メリット
正社員のメリットはこの4つです。
- 失業するリスクが低い
- 収入が安定し給料アップの幅が大きい
- 老後の収入が増える
- まわりからの信用が高い
失業するリスクが低い
正社員とそれ以外の雇用で一番の違いは、期限が決まっているかどうか、という点です。
アルバイトなら期間があり契約の更新が常に必要で、派遣なら最高でも3年しか同じ環境での仕事はできません。
しかし正社員は、基本的に期間が決まっていない雇用形態なので、問題なければ定年退職までが原則です。
ですが非正規の場合、特にアルバイトは何年がんばっても経歴としては認めないことが多く、なかなか再就職も難しくなります。
収入が安定し給料アップの幅が大きい
20代の頃は、ほとんど違いがないことが多く、むしろ大変な分、正社員はマイナスに感じてしまうこともあります。
しかし、30代をすぎた頃から徐々にその差は大きくなり、40・50代になれば、数百万円レベルで年収に差が出てくるものです。
『フリーターと正社員の給料の差は?【平均年収や生涯賃金が全然違う】』でも紹介しましたが、生涯に稼ぐ金額は、男性の場合、正規と非正規で約7,000万円近くも違います。
プラス、正社員はボーナスや業績に合わせて特別な報酬をいただくこともあります。それを加味すると、収入面では断然就職した方が有利です。
老後の収入が増える
収入の違いは、何も働いているときだけではなく、年金をもらえる老後にも大きく違いが出ます。
というのも、正社員だと厚生年金への加入義務があるので、その分の年金が増えることになるのです。
- 国民年金:55,518円
- 厚生年金:144,903円
※出典:厚生労働省年金局「平成29年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
もし国民年金しかなかった場合、毎月たったの6万円弱です。それで生活していくのは、かなり大変で苦しいものでしょう。
さらには、正社員には退職金があります。
定年退職の場合、中小企業では約1,000万円以上、大企業では2,000万円以上と言われているので、老後の生活資金は圧倒的に違いますね。
厚生年金以外の福利厚生
厚生年金は、会社の福利厚生の1つに過ぎません。まだまだ他にも、たくさんの内容があります。
正社員は直接的な給料とは別に、これだけの支援を受けられます。
非正規でも一部を受けることはできますが、かなり限られたものだけなので、その点でも正社員は大きなメリットがあるのです。
まわりからの信用が高い
世の中には2つの信用があります。それは、「社会的な信用」と「世間的な信用」の2種類です。
社会的な信用とは、いわゆるお金のこと。
毎月の収入がいくらでどんな仕事についているのか。それによって、住宅や車のローンが通るかどうか、クレジットカードを作っても問題ないか、といった審査をされます。
世間的な信用とは、家族や親戚、友人や恋人からのイメージと言えばわかりやすいでしょうか。フリーターや派遣に対して、「フラフラしているんじゃないか?」と思っている方は多いです。
正社員はなぜか信用が高い。今でもそれは変わりはありません。
デメリット
次にデメリットです。この4つが挙げられます。
- 異動や転勤がある
- 仕事の責任が大きい
- 休日出勤や残業の可能性が高い
- マネジメント能力を問われる
異動や転勤がある
働きなれた部署から、畑の違う違う部署への異動。さらに、それに伴って、今住んでいる場所から違う地域への転勤など。
正社員の場合、会社からの異動・転勤の辞令には、基本的には従う必要があります。
家族や友人がいる、住んでいる家があるなど、離れたくない理由があるとは思いますが、勤めている会社の指示です。拒否するのはかなり難しいです。
仕事の責任が大きい
アルバイトや派遣とは比べ物にならないほど、正社員は仕事への責任が重くなります。
そしてこの責任の重さは、役職とともに大きくなるので、年功序列の風潮が今でも強い日本では、年齢とともに責任が大きくなるのが普通です。
もし、今アルバイトや派遣を選んでいる理由として、「責任は大きくしたくない」があるなら、かなり高いハードルかもしれません。
休日出勤や残業の可能性が高い
責任があるということは、その会社のプロジェクトや顧客に対する責任も強くなります。
なので、仕事の進捗や顧客からの要望によっては、休日でも働いたり、残業する必要も出てきます。
今は、働き方改革の号令のもとに、少しずつですが変わりつつあります。とはいえ、中小企業はその余裕もないことが多いので、生活が仕事中心になってしまう可能性は高いと言えるでしょう。
マネジメント能力を問われる
正社員になると、経験や年齢とともに、部下や自分のチームを持つようになります。
そうなると、自分のことだけではなく、他の人の仕事ぶりや人間性までチェックして管理しなくてはいけません。
もちろん、管理や指示をする人間は、それ相応のスキルや能力を持っていないと、なかなかそれ通りに動いてはくれません。
なので、普段から能力アップや自己啓発に力を入れることもあるので、そうゆう意味でも仕事中心になる可能性は高いと言えます。
以上が、正社員のメリット・デメリットです。
これまでのことを踏まえて、正社員になるべきか考えてみましょう。
正社員である必要性を考える
正社員になるべきか…
これは人それぞれで環境も立場も違うので、全員が全員、正社員である必要性はないです。
あるいは、結婚相手がいて、パートナーがすでに正社員で稼いでいるなら、アルバイトや派遣の方が良いということもあるでしょう。
しかし、今後の人生を、自分の収入だけで暮らさなくてはいけない人は、アルバイトや派遣ではなく、正社員になるべきだ!と私は思います。
- 老後の生活が地獄になる
- ホームレスになる可能性が高い
- 友人・知人との付き合いがなくなる
非正規では、厚生年金がないことが多いです。なので、国民年金だけになる可能性が高く、そうなれば年老いた後の生活がめちゃくちゃ厳しくなります。
それまでにしっかりと貯金できれば良いですが、収入が大きく増えないアルバイトや派遣ではそうもいかないのが現実でしょう。
そして、もしこの先40代や50代で仕事がなくなったとき、正社員の職歴がないと、アルバイトすら雇ってもらえなくなる可能性だってあります。
20代と50代なら、若い方が有利になるのは当然。その上アルバイトの経験しかないとなれば、雇おうと思う管理者はいないでしょう。
アルバイトとは言え、誰でも良いってことではありません。
その上、フリーターや派遣は、友人や知人との付き合いもなくなる可能性を持っています。これは相手から遠のく場合もありますが、まわりに感じる劣等感から自分から距離をおくことも多いです。
長くなりましたが、以上の理由から、今後自分の稼ぎだけで暮らす可能性が高い人は、正社員になるべきだし、そう必要性はめちゃくちゃ高いです。
でも、こうなるとわかった上で、それでも就職はしたくない!ということなら、それはすべて自分の判断ですから自由に決めてください。
そして、もし正社員になろう!と思った方がいるなら、就職エージェントを使うことをオススメします。以下の記事におすすめのエージェントを掲載していますので、正社員になりたいと考えているなら参考にしてください。
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以上、正社員になるべきか、その必要性についてお話ししました。あとはあなたが決めることです。よく考えて行動してくださいね。
おわり