「今はうつ病を治療しながらアルバイトをして暮らしてる。でも、今の状況のままで大丈夫なのか、少し焦りがある。」
僕の知り合いにも、前はうつ病でフリーターをやっていた方がいます。
今は仕事を見つけて、正職員として働いていますが、世の中には、まだまだうつ病でフリーターをやっている方は大勢いるのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、これまで正社員として働いたことがないフリーター、もしくは就職していたけど今はフリーターという方に向けて、どうやったら就職・復職できるのか、その方法をお話ししていきます。
また、就職活動をしなかった場合の、今後のリスクについてもまとめますので、きっと役に立つ記事になると思いますよ。
うつ病のフリーターが抱える今後のリスクとは
現在、皆さんはアルバイトとして、短時間の労働をしている状況ではないかと思います。
皆さんの生活スタイルは、一人暮らしをしているのか、あるいは両親や親族と同郷して生活をしているのか、それぞれバラバラでしょう。
どちらにせよ、今現在は、アルバイトのままでもそこまで大きな問題ではないかもしれません。
ですが、今の生活をずっと続けられるわけではないですから、将来のことを考えて、就職は選択肢に入れておくべきでしょう。
とはいえ、あまり後回しにするのは得策ではありません。
なぜなら、皆さんはうつ病を患っていますので、就職活動がうまくいかなくなれば、強いストレスからより重度のうつ病になる可能性があるのです。
- うつ病が深刻になるの負のスパイラル
就職活動を始める → 不採用となり落ち込む → もう1社応募する → 不採用になりさらに落ち込む
何度応募しても採用されないとなれば、自分に自信がなくなります。そうすると、その自信のなさは面接の受け答えに出ますから、さらに採用されない可能性は高くなるのです。
アルバイトは病気休職手当の対象外になるケースが多い
もうひとつ、フリーターの皆さんには大きなリスクがあります。それは、うつ病の症状がより強くなっても、アルバイトでは病気休職制度の対象になる可能性が低いということです。
【病気休職制度の非正規への適用状況】
全員に適用される | 一部の非正規のみ適用される | 適用されない | 無回答 |
---|---|---|---|
31.1% | 14.5% | 48.5% | 5.8% |
引用:独立行政法人 労働政策研究・研修機構『メンタルヘルス、私傷病などの治療と職業生活両立支援に関する調査』
48.5%の企業では、非正規では精度は使えない、という結果でした。つまり、半分近くの会社ではアルバイトは、一時的に休むことはできないし、何かしらの手当もないということになるのです。
ちなみに、これは「非正規」という枠組みで調査していますから、仮に契約社員でも派遣社員でも同じことです。
以上、これが、うつ病を患っているフリーターの皆さんのリスクです。
フリーターの期間があまり長いと就職は難しくなり状況はさらに悪くなるので、できれば早めに行動する方が良いです。
うつ病フリーターが就職する上で押さえておくべき2つのこと
ということで、ここからは就職について考えていこうと思います。
具体的な就職活動の方法についてはこの後まとめますが、その前に、大切なことを2つお話ししておきます。
- うつ病を患いながら働く社会人は多い
- うつ病は再発する可能性が約60%
うつ病を患いながら働く社会人は多い
今は色々とストレスが多い社会です。
ですので、精神的な健康(メンタルヘルス)が良くない状態で働いている正社員は、かなり高い割合でいます。
【メンタルヘルスに問題を抱えている社員】
不調者がいる | 不調者がいない | 無回答 |
---|---|---|
56.7% | 41.7% | 1.6% |
引用:独立行政法人 労働政策研究・研修機構『職場におけるメンタルヘルスケア対策に関する調査』
実に56.7%の会社で、精神的な健康に問題を抱えている方がいたようです。
また、過去1年間でメンタルヘルスの不調が理由で休職・退職した方も、割と高い割合でいます。
【過去1年間にメンタルヘルス不調で1ヶ月以上休職・退職した正社員】
いる | いない | 無回答 |
---|---|---|
23.5% | 71.7% | 4.9% |
引用:独立行政法人 労働政策研究・研修機構『職場におけるメンタルヘルスケア対策に関する調査』
うつ病は再発する可能性が約60%
皆さんは今現在、うつ病を患っています。
ですので、皆さんは今後うつ病が改善しても再発する可能性が高く、その割合は約60%あると厚生労働省は発表しています。
また、2度うつ病を患った場合は再発率70%、3度患えば再発率90%と、どんどん高くなるとのこと。再発しない対策はするべきですが、これだけ確率が高いと、なかなか避けられないかもしれません。
つまり、今の社会では、うまくうつ病と付き合っていくことが求められています。
治そう!と考えると、かえってストレスになりますから、上手に付き合いながら働く、という考えを持つのが大切ということなのです。
うつ病フリーターが就職できるたった1つの方法
うつ病でフリーターの皆さんは、今後のリスクを考えて、できる限り早めに就職活動をした方が賢明です。とはいえ、無理に頑張る必要はないですから、体調次第で少しずつ進める意識でいきましょう。
では、ここからは具体的に、どうやって就職活動をするべきか考えていきます。
まず、もっとも大切なポイントは、皆さんは「うつ病患者である」ということです。
そこで、おすすめしたいのが、うつ病の方専門の就職支援シゴトライです。
引用:うつ症状の方の「長く働く」を徹底サポート【シゴトライ】
シゴトライの最大の特徴は、うつ病の方専門のカリキュラムが用意されている点で、ストレスマネジメントやコミュニケーションの研修が充実しています。
同じ病状の仲間と励まし合いながらがんばれる点も、このカリキュラムの良いところでしょう。
また、うつ病の方に理解がある企業だけを紹介していますので、定着率も90%と非常に高く、実績も十分です。
Webサイトは以下のボタンからチェックできますので、詳細はそちらで確認しておきましょう。
以上です。
鬱病は大変な現代病です。
ですが、今こうしてこの記事を読んでいるということは、前向きに頑張ろうとしている証拠ですから、素晴らしいことだと思います。
一歩一歩、少しずつで良いので、がんばっていきましょうね。
おわり