中卒は職業訓練校に通えば就職できる?利用者の就職状況と隠れた事実

「職業訓練校は、中学卒業の学歴でも利用できるのか。訓練校に通えば就職できるのか知りたい。」

大谷

この記事をご覧の方は、このようなお悩みを持っている方なのではないかと思います。

 

職業訓練校は、別名「ハロートレーニング」と呼ばれていて、入学するにはハローワークから申請をする必要があります。

ハロートレーニングは、いわば専門学校のようなもの。ただし、普通の専門学校と大きく違うのは、受講するにはほとんどお金がかからないという点です。ですので、皆さんを含め、就職を考えている多くの方が検討をしています。

 

そこで、今回は中卒の皆さんに向けて、このような内容をご紹介していこうと考えています。

  • 職業訓練校の仕組みと内容について
  • 中卒でも利用可能か?利用者の就職状況など
  • 職業訓練校よりもおすすめの方法

 

まずは、職業訓練校というのが、どうゆうところなのか分からない方は多いはずですので、そのサービスの内容をご紹介していきましょう。

 

職業訓練校とは?仕組みと内容について

最初にも書きましたが、職業訓練校は簡単にいうと専門学校です。

ただ、国(厚生労働省)が税金を使って運営しているので、受講料はかなり安い、というかほとんど必要ありません(テキスト代は必要)。それが、普通の専門学校との決定的な違いです。

 

では、具体的にその内容について掘り下げてご紹介していきましょう。

まず職業訓練は、大きく3つに区分されています。それが以下の3つです。

  • 公共職業訓練
  • 求職者支援訓練
  • 在職者職業訓練

 

公共職業訓練は、在職中に失業(雇用)保険に加入していた方が退職後に受けられるもので、在職者職業訓練は、現在働いている方が必要な専門知識・技術を身につけるために受講するもの。

大谷
そのどちらにも該当しない方は求職者支援訓練を受ける、という3つに分かれています。

 

皆さんの場合、短時間のアルバイトの方か、あるいは働いていない方がほとんどですよね。つまり、雇用保険も加入していないと思いますので、2つ目の求職者支援訓練を利用することになるでしょう。

ということで、ここからは、求職者支援訓練をベースに話を進めていきます。

 

求職者支援訓練のコースと内容

求職者支援訓練では、就職するために様々な知識・技術を学ぶことができます。

ですが、ある程度の知識がある人と、まったくゼロからスタートの方が一緒に、というのが難しいこともあるので、以下の 2つのコースに分かれています。

  • 基礎コース
  • 実践コース

 

基礎コースは、まったく分からない方に合わせて、本当に基本的なことから始める内容になっています。

また実践コースは、就職に向けてより知識や能力を磨けるような受講内容となっていますので、就職を目指しているなら、基礎よりも実践コースを選択する方が良いでしょう。

 

大谷
では、実際のコース内容をご紹介しますが、これは地域や時期によってバラバラです。

ですのでここでは、福岡県で行われている求職者支援訓練の一部をピックアップしてご紹介しておきます。コース名に「基礎」や「初めて」などの言葉があるものは、基礎コースに該当しますので意識しながらご覧ください。

 

  • ネイリスト養成科
  • ネイルアーティスト養成科
  • エステ・アロマトータルビューティー科
  • ハーブアロマスタッフ育成科
  • WEBプログラミング実践科
  • Webアプリ技術者育成科
  • Webデザイナー養成科
  • ゼロからのWebクリエイター養成科
  • 医療事務・調剤事務科
  • 介護福祉士実務者養成科
  • 介護職員初任者研修養成科
  • スポーツトレーナー養成科
  • フィットネストレーナー養成科
  • パソコンビジネス実践科
  • パソコン実践力養成科
  • パソコンオフィスワーク・事務基礎科
  • パソコンCAD科
  • 実践CAD・BIM科
  • はじめてのビジネスパソコン基礎科
  • 簿記・総務・パソコンOA事務科
  • 経理IT実践科
  • 宅建・不動産事務実務科
  • 宅建スキル養成科
  • 調理スタッフ養成科
  • 調理スタッフ(和食・洋食・介護食)養成科

 

受講期間はそれぞれのコースによって違いますが、3〜6ヶ月が一般的

中には、1〜2年かけて学習する上、有料というコースもありますが、かなり限定的です。

 

現在、皆さんの地域で、どのようなコースがあるのか調べたい方は、以下の職業訓練校のWebサイトで検索してみてください。

職業訓練検索・一覧 – ハローワークインターネットサービス

 

給付金を受けながら学べる

職業訓練校では、3〜6ヶ月かけて知識・技能を身につけます。

専門学校は2年通うのが普通ですので、それと比べるとかなり短い期間ではあります。とはいえ、訓練校に通っている昼の時間は、アルバイトをすることもできないので、収入がなくて困る、という方も多いでしょう(アルバイトをすること自体はOKです)。

 

そんな方のために、求職者支援訓練では、「職業訓練受講給付金」という毎月10万円の手当てを受けられる制度があります。

大谷
訓練校に通っている間は、毎月支給されますので、就職のために勉強をしながらお金がもらえるという、良いことづくしの制度です。

 

ただし、すべての方に支給されるわけではありません。

以下の支給条件を満たす方だけが手当を受けられるので、条件に該当しているかチェックしておきましょう。

 

  1. 本人収入が月8万円以下
  2. 世帯全体の収入が月25万円以下
  3. 世帯全体の金融資産が300万円以下
  4. 現在住んでいるところ以外に土地・建物を所有していない
  5. 全ての訓練実施日に出席している
  6. 世帯の中に同時にこの給付金を受給して訓練を受けている人がいない
  7. 過去3年以内に、偽りその他不正の行為により、特定の給付金の支給を受けたことがない

 

以上が、職業訓練校の主な仕組みと内容です。

では次に、そもそも中卒はこの訓練校に通うことができるのか、また、通えば就職できるのか、そのあたりをご紹介していきます。

 

中卒は職業訓練校で就職できる?利用者の就職状況と隠れた事実

まず、職業訓練校は、中学を卒業している方であれば老若男女問わず、誰でも利用可能です。

すべて税金で賄われていますからね。使えないと不平等なので、中卒の方にももちろん利用する権利はあって当然ですよね。

 

中卒でも利用できるが絶対ではない

ですが、実は申し込みをすれば全員が必ず訓練校に通える、というわけではありません。

それぞれのコースには定員がありますので、定員オーバーとなれば受けられません。また、どのコースにも必ず選考があるので、その選考をクリアしなければ、仮に定員を下回っていても受けられないのです。

 

  • 申込書
  • 面接
  • 筆記試験

 

申込書のみでOKのコースもあれば、面接・筆記とすべて行っているコースもあるなど、選考内容はバラバラです。

しかし、求職者支援訓練の場合は、必ず面接はあります。ですので、受講するためには面接をクリアしなければなりませんので、それぞれで対策はしておく必要はあるでしょう。

 

また、各コースは、オンラインや動画学習ではありません。ですので、開校時期というものがあります。

つまり、希望するコースの申し込みの期間外ということも十分ありますので、タイミングも非常に大切なのです。

 

次に、訓練校の実績について見ていきましょう。

 

職業訓練校利用者の就職成功率

各コースのカリキュラムの終了前、あるいは終了後に、利用者は自分のタイミングで就活をスタートします。

その際、訓練校では、履歴書等の添削や模擬面接、求人の紹介など、あらゆる方法でフォローをしてくれますので、就職できる可能性はかなり高くなります。

 

では、具体的にどれくらいの方が就職できたのか。

厚生労働省が発表しているデータによると、このような就職率だったようです。

求職者支援訓練の修了者等の就職状況(訓練終了3か月後)

  • 令和1年度:基礎57.3%、実践61.5%
  • 令和2年度:基礎46.2%、実践57.2%

引用:令和2年度公共職業訓練と求職者支援訓練の実施状況について

 

大谷
大体50〜60%の割合で就職できているようです。実践コースの方が内容もより具体的なので、少しだけ就職率は高くなる傾向にあります。

記事『中卒は就職できないって本当?実際の正社員就職率とその原因をご紹介』にもまとめましたが、中卒の方の就職率は約35%ですので、比べるとやはり職業訓練校の利用者は、高い確率で就職できていることがわかります。

 

しかし、実はこれには少し裏がありまして、就職とは言っても、全員が正社員というわけではありません。

中には、アルバイトや契約社員なども含まれているので、正社員だけに絞ると、就職率はかなり低くなる可能性は高いのです。

 

アルバイトでも就職にカウントされる職業訓練校

ハローワークでもそうですが、職業訓練校における就職の定義は、世間一般の就職とはかなり異なっています。

世の中で就職といえば、ほとんどの方は「正社員」だと言うはずです。しかし、職業訓練校では、ある条件をクリアしていれば、それがアルバイトでも就職としてみなされるのです。

 

その条件とは、失業(雇用)保険への加入です。

  1. 勤務開始時から最低31日間以上働く見込みがある
  2. 1週間あたり20時間以上働いている
  3. 学生ではない(例外あり)

 

この3つさえ満たしていれば、皆さんは就職したことになります。

これだと、例えば1日5時間で週4日のシフトで働けば、条件はクリアできますよね?訓練校の就職率には、正社員ではなく、この条件でアルバイトをしている方がたくさんいるってことなんですね…。

 

以上が、職業訓練校の状況と現実です。

もし皆さんが訓練校に通うつもりであれば、以上のことを理解した上でハローワークに申し込みにいくべきでしょう。

 

ですが、ここまでの話を聞き、「やっぱり訓練校はやめておこうかな…」なんて考えている方は、ここから先をぜひご覧ください。

 

職業訓練校よりも中卒におすすめの就職活動方法

これまで、職業訓練校についてご紹介をしてきました。

大谷
しかし、僕個人の意見としては、中卒の皆さんには職業訓練校をおすすめしてはいません。

 

なぜおすすめしないのか。それは、以下の2つの理由で納得していただけると思います。

  • 就職するために数ヶ月かかる
  • 正社員になれる確実性が低い

 

ご紹介したとおり、職業訓練校では、3〜6ヶ月間のカリキュラムが組まれています。

すべてのカリキュラムが終了して、その後に就職活動となるなら、内定をもらうまでにかなりの時間を必要となりますね。

 

その上、タイミングよく希望するコースがあれば良いですが、なければ講座が開始するまで数ヶ月も待ち、もし仮に入校選考をクリアできなければ、待った時間は何の意味もなくなります。

 

そして、それだけの時間をかけた上、正社員ではなく、アルバイトや契約社員として働き始める可能性も高いのです。

であれば、職業訓練校に通うよりも、普通に就職活動をした方が、短期間で就職できるかもしれません。

 

大谷
とはいえ、中卒の皆さんが、普通に就活をスタートしたところで、厳しいことは間違いないです。

そこで、皆さんにおすすめの方法を1つご紹介しておきます。それは、中卒向けの就職エージェントの利用です。

 

中卒向け就職エージェントなら職業訓練校よりも高い確率で就職できる

就職エージェントとは、専任のアドバイザーが、皆さんの就職活動をサポートしてくれるサービスです。

求人の紹介はもちろん、応募書類の添削や面接の対策、仕事探しの上での相談まで、あらゆることを手伝ってくれます。

 

しかも、職業訓練校と同じく、お金はまったくかかりません。むしろ、テキスト代がないことを考えると、就職エージェントの方が得です。

その上、1ヶ月ほどあれば就職先を見つけることができるので、時間も全然かからないのです。

 

ということで、最後に皆さんにおすすめのエージェントをご紹介しておきましょう。

UZUZ(ウズウズ)
20代の就職を徹底サポート!

正社員未経験から内定率86%、入社後の定着率96.8%。

他社エージェントよりも10倍の時間をかける充実したサポート。

厳しい基準を設けてブラック企業を徹底排除、大手企業からベンチャーまで優良企業を多数保有。

 

ウズウズは、まだ正社員になったことがない方を対象に、中学を卒業した16歳からサポートしているエージェントです。

このウズウズの利用者のなんと86%は正社員に就職することができていて、しかも入社後96%以上の方が、そのままその会社で活躍し続けている、という高い実績を残しています。

 

また、かなり厳しい基準を作って会社を選んでいるので、ウズウズは優良企業が多い、というのも大きな特徴です。

詳細は、上のボタンからWebサイトでご覧になってください。

 

以上です。

もちろんですが、職業訓練校でも正社員に就職することはできます。ですが、実はそこまで就職率も高くはないので、その点を理解した上で考えてみてください。

 

おわり