「ハローワークって、カラ求人が多いらしい。だからしっかりと見分けて応募したほうがいいって聞いたけど、本当なのかな。」
ハローワークは、老若男女問わず、毎日約17万人もの方が利用されていて、全員が真剣に仕事探しをするために求人票と向き合っています。
皆さんがこれからハローワークで仕事を探し、もし仮にカラ求人があったとするならば…。
会社の情報を探し、応募しようか悩み苦しみ、職員に相談する、といった一連の時間が失われてしまうかもしれないのです。
そこで今回の記事では、ハローワークにはカラ求人があるのか、あるとしたらなぜカラ求人があるのか。また、そんなカラ求人に引っかからないための見分け方についてまでをまとめていきます。
それでは早速、ハロワにカラ求人があるのか、その疑問について解説していきましょう!
ハローワークにはカラ求人が多い?
まずは、カラ求人という言葉がよくわかっていない方のために、簡単に言葉の説明です。
カラ求人とは?
- 採用はしないにも関わらず掲載されている求人広告のこと
つまり、応募したって意味がない、ただの時間の無駄になる求人ことです。
しかし、色々な状況を踏まえて考えると、ハローワークには確実にカラ求人があります。
なぜカラ求人があると断言できるのか。その理由は以下の5つです。
- 求人の取り下げを忘れている
- 良い人材のみ採用したい
- 助成金が目当て
- ハローワーク側に頼まれている
- 企業の宣伝活動
それぞれの理由を解説していきます。
求人の取り下げを忘れている
カラ求人は、最初からそうだったわけではなく、すでに採用を終えて、求人を取り下げ忘れたためにカラ求人になったというケースはかなり多いです。
とはいえ、なんで求人を取り下げていないんでしょうyか。
それは、単純に担当者が忘れているからです。
求人の掲載の取り下げは、掲載している企業からハローワークに依頼しない限りは行われません。
本来なら、応募者の採用・不採用の連絡をする際に、一緒に求人の取り消しをすることになっているのですが、それを忘れているためにカラ求人が生まれているわけです。
Twitterでも、そんなカラ求人に出会った方がツイートされていますので紹介します。
今日の出来事。
ハローワークに行く。
カート回収の仕事に申し込む。
男性活躍中なので、、、、と職員難癖。
「女性だけど、40キロ持ち上げられます」ドヤ
職員を説得し、電話をしてもらう。
「もう募集してません。」
放置されたカラ求人だった模様。— 根暗卒業を目指す (@dwq28c2egdxkTWy) October 20, 2020
ハローワークに行って医療ソーシャルワーカーの求人と学童の求人が1件ずついいところあったけどすでに採用済みでボツ。
— じゅ~~~~んき (@jftfggg) March 18, 2018
良い人材のみ採用したい
カラ求人がある一番大きな原因は、求人の掲載にまったくお金がかからない点にあります。
求人情報誌や求人サイトであれば、一定の費用がかかるのですが、ハローワークではいつ掲載して永遠に掲載し続けても、費用は何も必要ありません。ですので、長々と求人を載せ続けて、能力が高く人間性にも優れている人だけを採用する、という方法も可能になります。
ただ、皆さんが優秀な方であれば採用される可能性もあります。
でも、そんな会社は基本的にはブラックな体質でしょうから、採用されない方がいいですよね…。
助成金が目当て
ハローワークでは、企業側がある条件をクリアすると、一定の助成金を受けることができる制度があります。
- 特定求職者雇用開発助成金
- トライアル雇用助成金
- 障害者初回雇用奨励金
例えばトライアル雇用助成金は、一定の期間、試用雇用した場合にもらえる助成金です。
つまり、別に雇うつもりもないのに、どうしても資金繰りに困り助成金目当てに人材募集の素振りをするという企業もあるわけです。
ハローワーク側に頼まれている
ハローワークの求人には、ハロワの職員から載せてください!と頼まれて仕方なく求人を出している、というものがあります。
なぜそんなことをするのか。その理由は、ハローワークには求人獲得のノルマが課せられているからです。
要するに、そのノルマをクリアするために、まったく採用する気がない企業にお願いして、求人を掲載しているわけです。
Twitterにも、その件について触れているツイートは多いです。
厚生労働省がハローワークに対して求人票を集めるノルマを課してるとは知らなかったよ。どれだけ虚偽の条件を書いても罰則がない状態では、カラ求人を筆頭に、ハロワに虚偽の求人票が溢れるのも当然の話だろう。もはや企業もハロワも開き直ってるね。有効求人倍率は、こうやって捏造されるんだな…
— SHIVA (@francisco_bot) November 7, 2020
「ハローワークの求人はブラック率が高い」これは定説。
職安職員には求人件数ノルマがあるため、採用する気が無いのに「お付合い求人」を出す会社もあるとか。
「安月給の職種は職安・良い人材が欲しい職種は人材紹介会社」と使い分けている会社もある。 https://t.co/nxszYX6CPz— WINNER5 (@_WINNER5) September 17, 2020
企業の宣伝活動
数はそこまで多くはないですが、会社の名前を宣伝するために求人を載せているケースもあります。
どんなサービスや商品を紹介するのにも、広告費や人件費はかかりますよね?
以上の5つの理由から、ハローワークには確実にカラ求人があります。
ですので、もしこれからハロワを利用しようと考えているのであれば、その対策はしておかなくてはいけません。
では、どうすればカラ求人に騙されずに済むのか。ここからは、その方法についてまとめていきましょう。
カラ求人に引っかからないための見分け方とは
ハローワークには、カラ求人があります。もしそんな求人に引っかかれば、皆さんはその分時間を無駄にしてしまいますし、モチベーションも下がってやる気もなくなってしまいますよね。
では、どうすれば見分けることができるのか。
申し訳ないですが、そんな見分け方はありません。つまり、カラ求人に引っかかってしまうのは避けられない、ということです。
しかし、代わりの方法はあります。
ハローワークは、求人の掲載が無料のためにカラ求人が存在しています。
ですが、民間の求人紹介サービスは、掲載するためにある程度の費用が必要です。ですので、本当に人材が欲しい会社だけが掲載しているんです。
また、ハローワークはカラ求人の問題だけではなく、ブラック企業率が高いことでも有名です。
ブラック企業が多い理由は、『ハローワークはブラック企業ばかり?【良い求人の見分け方とは】』にまとめています。
おすすめの求人紹介サービスについては、以下の記事にランキング形式でまとめていますので、カラ求人に騙されないで良い企業に就職したい!という方はチェックしておきましょう。
「職歴なし」はイコール「正社員として働いたことがない」と聞いたことがあるかもしれません。 アルバイトや派遣社員も、しっかりと責任を持って働いているんですから、それは立派に職歴として考えてもいいはずです。 しか[…]
以上です。
ハローワークのカラ求人を見分ける方法は、残念ながらありません。ですので、ハローワークは利用せずに、民間の求人サイトを使うのがベストですよ。
おわり