フリーターの老後の貯金はいくら必要?【どんな暮らしになるのか?】

「将来のために少しずつ貯金はしてるけど、老後にどれくらいのお金を貯めてたらいいんだろう。」

 

昔、僕もフリーターをしていた頃、そんな疑問を持ちました。

大谷

おそらく、他にも多くの皆さんが、同じようなことを考えているはずなので、今回はその疑問を解消する記事を書きます。

 

ぶっちゃけた話、アルバイト程度の収入では、なかなか貯金できる金額ではありません。

老後にどれくらい必要なのか紹介しますので、今後、どうゆう対策をするべきか、考える材料にしてください。

 

また、もし仮にフリーターのままで老後を迎えた場合、どんな生活を送ることになるのか、多くの方はあまりイメージできていない方が非常に多いです。

そこで、皆さんが40年、50年後の自分を少しでも想像できるように、事例を合わせながらその暮らしぶりをまとめていきます。

 

また、どうすれば幸せな老後を過ごすことができるのか。その解決策まで合わせてお話ししていきましょう。

 

「まだ若いから大丈夫。」

そう思いながら何もしなかったために、歳をとってから後悔している方はたくさんいます。

 

そうならないために、今のうちに対策できるように、この記事を参考にしてくださいね。

 

フリーターの老後に必要な貯金額を左右する年金について

年金には大きく2種類あります。その2つとは、国民年金厚生年金です。

 

会社員の場合は、強制的にどちらにも加入しますから問題ありません。

ですがフリーターは、国民年金だけか、それとも厚生年金にも加入しているかに分かれて、その状況次第で必要な貯金額が大きく変わります。

 

ということで、まずは年金について簡単にですがまとめていきますね。

 

国民年金と厚生年金

大まかな特徴はこうです。

国民年金

  • 20歳以上は強制加入

厚生年金

  • 国民年金に上乗せされる年金

 

国民年金がベース、プラスで厚生年金が追加されるイメージと考えてください。

 

ベースの国民年金は加入することが義務ですが、厚生年金は労働時間や収入によって、加入できるかどうかが分かれます。

自分が加入しているかどうかは、アルバイト先に確認してみましょう(給与明細でもチェックできます)。

 

国民年金のみ加入している場合

65歳から、1ヶ月に6万5千円ほどが支給されます。

ただし、この金額は、20歳から毎月欠かさずに、保険料を納めている場合だけです。

 

未納期間があれば、その分はマイナスされますので、気になる方は日本年金機構のWebページで確認してみましょう。

日本年金機構はこちらをクリック

 

厚生年金にも加入している場合

年収や加入期間によって、上乗せされる金額が違ってきます。現在の毎月の収入をもとに、以下の表でチェックしてみてください。

平均給与(年収÷12)
10万20万30万40万50万
加入期間1年7,000円14,000円21,000円28,000円35,000円
5年35,000円70,000円105,000円140,000円190,000円
10年70,000円140,000円210,000円280,000円350,000円
15年104,000円208,000円312,000円416,000円520,000円
20年138,000円276,000円414,000円552,000円690,000円
25年173,000円346,000円519,000円692,000円865,000円
30年208,000円416,000円624,000円832,000円1,040,000円
35年242,000円484,000円726,000円968,000円1,210,000円
40年277,000円554,000円831,000円1,108,000円1,385,000円

引用:All About「厚生年金の受給額早見表!計算式と簡単試算表をチェック」

 

表の金額は、年間に支給される概算の金額です(平成15年4月以降の加入が条件)。

 

この金額に、国民年金もプラスされるので、もし月収が20万円、30年間加入し続けた場合、1ヶ月に支給される年金がこのようになります。

1ヶ月の概算支給金額

  • 65,000円+276,000円÷12ヶ月=88,000円

 

厚生年金についても、日本年金機構のWebページで確認できるので、チェックしておきましょう。

以上、年金について簡単にまとめました。

 

フリーターは老後にむけていくら貯金を用意すべきか

ざっくりと年金について整理できたところで、本題に進みます。

 

大谷
老後に必要な貯金額は、あなたの収入や雇用形態によるので、それぞれで計算するしかありません。

なので、必要な貯金額を計算できるように、考え方をまとめていきます。

 

  • 65〜90歳までを想定
  • 毎月の生活費は18万円

※生活費は総務省統計局の家計調査(2019年10〜12期)で発表された65歳以上の単身世帯の平均約15万円に家賃3万を加えた金額

 

この条件をもとにして、90歳までに必要な生活費を計算するとこうなります。

25年×12ヶ月×18万円=5,400万円

 

この5,400万円から、支給される国民・厚生年金を差し引けば、あなたの老後に必要な貯金額を計算できます。

 

国民年金のみの場合

  • 5,400万円-6万5千円×25年×12ヶ月=3,450万円

厚生年金に20年・月収20万円で加入した場合

  • 5,400万円-10万円×25年×12ヶ月=2,400万円

 

国民年金だけだと、老後に必要な貯金が大幅に増えることが、はっきりとわかりますね。

今回は90歳まで生きることを条件にしましたが、人はいつ死ぬかわかりません。なので、もっと長生きするかもしれないことも踏まえて、求めた金額よりももっと多くの貯金がいります。

 

大谷
また、大きな怪我や病気の治療費も含んでいません。もし、入院や介護が必要になれば、よりたくさんのお金が必要ということになります。

以上、老後までの貯金についてまとめました。

 

では次に、もしこのまま皆さんがフリーターのままで老後を迎えた場合に、どんな生活になるのか。その様子をイメージできるようにまとめましたのでご覧ください。

 

フリーターのまま老後を迎えるとどんな暮らしが待っているのか

実は僕も26歳までは、アルバイトをしながらフリーターとして過ごしていました。

大谷
一人暮らしでしたがフルタイムで働いていて、生活する上ではそこまで困ることもなかったので、「いづれは正社員になろうかな。」くらいにしか当時は考えていませんでした。

 

ですが、当時お付き合いしていた彼女と別れたことをきっかけに、自分が置かれている今の状況と、その結果として歳をとったときにどうゆうことがおきるのかを、真剣に考えることになります。

では、当時の僕が老後にどんなことをイメージしたのか。実例も合わせながら、3つに絞ってご紹介しましょう。

  • 子供もおらず1人で暮らしている可能性が高い
  • 死ぬまで働き続けなくてはいけない
  • 極限まで節約しなければ生活が保てない

 

子供もおらず1人で暮らしている可能性が高い

まず、フリーターの皆さんは、結婚できる可能性が極めて低いです。

特に男性は、今でも生活費の面で家族を支えていることが多いですから、女性でフリーターを結婚相手にしようと考えている方はまずいません。

 

女性のコミュニティ掲示板「ガールズちゃんねる-Girls channel-」では、一般女性の意見がたくさん掲載されていますが、フリーターとの結婚に関するスレッドには、以下のようなコメントがズラッと並んでいます。

相手がフリーターでも結婚しますか?
  • しない。不安定な生活はしたくない。
  • するわけないじゃん。
  • あり得ない。ローンも通らない人だよ?
  • 子供の学校の書類に父親の職業書くことになったらフリーターって書くの?
  • 私はどんなに好きでもフリーターとは結婚できないかな。

※引用:ガールズちゃんねる-Girls channel-「相手がフリーターでも結婚しますか?

 

一方、男性に比べて、女性はそこまではありません。

しかし、同じくガールズちゃんねるには、女性との結婚に関するスレッドがありますが、結構厳しい意見が並んでいるのも事実です。

ねえ男子、「フリーター女子」と結婚って考えられる?

  • 顔次第
  • 息子の親としてフリーター女子は嫌だわ。価値観が違い過ぎる。
  • 将来を考えるからこそ正社員になってほしい
  • 「どうせそのうち結婚するから、フリーターのままでいい」みたいな考えの人間は苦手。依存体質。
  • 周りには非正規女と結婚なんて無理って男しかいないけど。

※引用:ガールズちゃんねる-Girls channel-「ねえ男子、「フリーター女子」と結婚って考えられる?

 

フリーターは、男性でも女性でも、結婚から遠ざかる傾向にあるのは間違いないようですね。

 

死ぬまで働き続けなくてはいけない

今回、老後にいくら貯金が必要かまとめてきましたが、今現在、皆さんの貯金はどれくらいありますか?

大谷
この記事をご覧の方の中には、50万円にも満たない貯金しかない、あるいはほぼゼロという方も多いのではないでしょうか。

 

もし仮に、貯金が少ないまま歳を取れば、70歳、80歳になっても働き続けないと生活ができなくなります。

そうゆうご年配の方は、今でもたくさんいるんです。どうゆう暮らしをしているのか、以下の動画をご覧ください。

 

動画の中では、たびたび「年金」について触れていますよね?

年金は、老後の生活を支える上でとても重要な収入になるのですが、事実、それだけでは生活できないのが現状なのです。

 

極限まで節約しなければ生活が保てない

先ほどの動画の中では、かなり色々と切り詰めて生活をしている方が紹介されていましたね。

皆さんも老後はあのような暮らしになる可能性は十分あります。というのも、歳をとっても元気にしっかりと働ける保証はないので、今のようには稼げないかもしれないからです。

 

例えば、腰や膝を痛めて思うように動けない、あるいは癌などの病気で入院が必要なこともあり得ます。

大谷
それに、雇うなら元気な若い方を採用したいと考える雇用主も多いので、アルバイトでも働き先が見つからないことも十分あるのです。

 

そうなると、頼りとなるのは年金だけ。その少ない年金で生きるには、とにかく生活を切り詰めないとやっていけません。

 

以上が、フリーターのままで老後を迎えた場合の暮らしです。

そんなことあるわけない!と思いたい方もいるかもしれないですが、動画を見てもわかる通り、これが現実なので受け入れてください。

 

では、そんな老後を暮らしたくない場合、皆さんはどうするべきなのか。その方法と理由をまとめていきましょう。

 

老後を安心して楽しく暮らすためにフリーターが今すぐすべきこと

ここまで、皆さんがこのまま老後を迎えればどうなるか、その例を3つにわけて紹介してきました。

では、そんな悲しい・苦しい老後ではなく、もっと幸せに楽しく過ごせるようにするためにはどうするべきなのか。その点をお話ししていきましょう。

 

その鍵となるのはやはり年金です。

年金は、大きくは国民年金と厚生年金に別れますが、老後の生活が苦しい方のほとんどは、まず間違いなく国民年金しかもらっていないケースです。

  • 国民年金:55,809円
  • 厚生年金:143,761円

※出典:平成30年度厚生年金保険・国民年金事業の概況

 

大谷
厚生労働省が発表したデータでは、国民年金と厚生年金では、約10万円ほども支給平均額が違うのです。これが、老後の生活苦になる最大の原因です。

動画で紹介されていた高齢者の皆さんも、全員が国民年金でしたので、これは間違いありません。

 

そして、アルバイトで働いている皆さんは、おそらく国民年金しか加入していないことが多いです。ですので、最大でも65,000円しか年金は支給されません。

しかも、今後は最大支給額が65,000円からさらに引き下げられる可能性もありますので、より生活は困窮します。

 

では、どうすれば、より多くの年金を老後にもらうことができるのか。解決策はたった1つです。

会社員として就職すること。

 

正社員になれば、強制的に厚生年金に加入することになります。
厚生年金は国民年金と同じく毎月の支払いがあるんですが、その支払い金額は会社と皆さんで折半です。なので、老後に多くの年金をもらえる上に、支払いの負担は半分になるメリットもあるんです。

 

ですが、厚生年金は加入していた期間や支払い額が多ければ多いほど、老後にもらえる金額も多くなる仕組みになっています。
ですので、アルバイトで働くよりも、できるだけ早く就職して正社員になることが、老後の不安を解消するための最も有効な手段なのです。

 

大谷
そして、正社員として働いていれば、結婚相手の対象にもなりますよね。老後を1人で寂しく暮らすこともなくなるかもしれませんよ。

 

まだ若いから大丈夫!と思っていたら、いつの間にか就職できない年齢になっているかもしれませんので、なるべく早く行動しましょうね。

 

最後に、もし皆さんが老後のことをことを踏まえて就職しよう!と思うのであれば、『フリーターから正社員になるための就活方法|就職の確率を高めるポイントとは』をご覧ください。
そちらに、80%以上の確率で正社員になれる方法を紹介していますので、きっと皆さんの役に立つと思いますので。

 

以上です。少し、老後のことをイメージできたでしょうか?

自分はいつでも就職できる。そう考えて先延ばしにして、結果的に40代でもフリーターという方はたくさんいます。そうなれば、生きることが辛い老後になるかもしれません。

皆さんはそうならないように、できるだけ早く就職を目指しましょうね。

 

おわり