ハローワークはブラック企業しかない?悪い求人が多くなる4つの理由

ハローワークはブラック企業ばかりだ、という噂を耳にしたことがある人は非常に多いでしょう。

もしハローワークに”ブラック企業が多い”、ということであればそれは間違いないです。ですが”ブラック企業しかない”というのは、正しい表現ではありません。この2つには大きな違いがあります。

 

ただ、どちらにしてもこれから求職活動をしようと考えている人にとって、ハローワークに悪い求人が多いかもしれない、という話は見過ごせるものではないはずです。

そこでこの記事では、以下の内容をご紹介します。

  • ハローワークはブラック企業ばかりと言われる理由
  • ハローワーク自体がブラックではないか?と思われる理由
  • ハローワークを利用する上で得られるメリット

 

大谷
悪い企業が多い、と言われるのにははっきりとした理由があります。

この記事を読めば、なぜそう噂されているのか、そしてハローワークを使うメリットはないのか、という疑問が解消されるはずです。

 

ハローワークがブラック企業ばかりと言われる4つの理由

ハローワークは、国(厚生労働省)が運営している就職困難者をサポートするためのセーフティネットです。

老若男女の誰もが利用でき、求人の紹介はもちろん、就活の相談や応募書類作成や面接対策などのセミナーを無料で開催しています。ハローワークには就活のすべてがそろってますので、日々多くの人が利用しているのがこの施設です。

 

そんな同施設に登録されている求人は、実は悪い企業ばかりと言われていますが、それには4つの理由があります。その理由と内容を、以下にまとめました。

 

求人の掲載は無料で行える

会社が人材の募集をする場合、基本的には大きく2つの方法で検討します。民間の求人広告会社に依頼するか、あるいはハローワークに出稿するかです。

民間企業であれば、その対価として費用がかかります。広告の内容にもよりますが、数十万から100万円を超える場合もあるので、そう安いものではありません。

 

しかし、ハローワークの求人出稿にはまったく費用がかかりません。

運営資金は税金でまかなっているので、必要がないのです。つまり、お金がない企業でも求人をどんどん出せますし、採用して数ヶ月で退職されても無料なんだからまた求人を出せばいい、という負のループが可能となります。

 

求人の掲載は原則断れない

民間の求人広告は、掲載するかどうかを企業側で判断することができます。

ブラック企業が多いとなれば、SNS等で拡散されて信頼がなくなり、応募者も広告の依頼も少なくなる可能性が高まります。そのため、依頼があってもすべての広告を載せることはありません。

 

一方ハローワークは、税金で運営しています。そのため、すべての企業に平等でなくてはならず、原則として断ることはできません職業安定法第5条の5にも「公共職業安定所は求人の申込みは全て受理しなければならない」と定められています)。

準備する書式に誤りがなければ、たとえ過去に何度も求人を出していても掲載が可能です。

 

企業の詳細はほとんどチェックされていない

ハローワークでの求人の掲載は、書類が抜かりなく記入されていて、その内容が法令違反していなければ掲載ができます。

つまり、その企業の体質や業務内容は、あくまで記入されている書面上で確認するだけで、職員が訪問してチェックはしていません。というのよりも、数が多すぎでチェックできるわけがない、という方が正しいでしょう。

ハローワークの求人票例

 

ハローワークは求人掲載が無料なので、民間の求人広告よりも数が圧倒的に多いです。その数は毎年新規で1,000万件ほど登録されていて、とても全てを確認できる数ではありません。

平成29年度平成30年度令和元年度令和2年度
新規求人数
(常用(パート含む))
1024.4万人1039.3万人993万人790.6万人

引用:公共職業安定所(ハローワーク)の主な取組と実績(令和3年10月)

 

大谷
令和2年度は新型コロナウイルスの影響で少なくはなりましたが、それまでは毎年1000万件前後の新しい求人が出されていました。

つまり、仮にブラック企業だとしても、書類上は優等生を着飾っていれば求人が出せるわけです。

 

利用者からブラック企業ばかりという声が多い

論より証拠ということで、ハローワークを利用して就職した人がTwitter上でツイートしていますので、一部紹介しましょう。

 

 

 

 

 

以上がハローワークがブラック企業ばかりと言われる理由です。

 

ハローワーク自体がブラックではないか?と思われる理由

ハローワークは、仕事に困っている人を支援する国のセーフティネットですが、実はハローワークそのものがブラックな体質であることはあまり知られていません。

ハローワークには、職員・相談員あわせて3万人ほどが在籍していますが、その6割ほどは非正規職員です。しかも、最高で3年しか在籍できないと決まっているので、3年後には必ず求職者の仲間入りをします。

 

つまり、相談に乗っていた職員が数日後には相談員自身がハローワークに行く立場になる、というケースが普通なんですね。

非正規の割合は年々増えていますので、ハローワークはよりブラック化しているといって間違いないでしょう。

参考記事

 

ハローワークを利用することで得られる2つのメリット

ハローワークは利用する上でメリットがないわけではありません。

民間の求人広告にはない特徴が2つありますので、その点を考慮して上手に使えば、良い仕事を見つけることができるでしょう。ということで、その特徴の2つを以下にまとめます。

 

求人数が圧倒的で選択肢が豊富

ハローワークはブラック企業ばかりと言われていますが、これは正しい表現ではありません。

正確には”ブラック企業の数が多い”というのが正解です。民間の求人広告と比べて求人の数が圧倒的に多いからこそ、比例して悪い企業も増えているだけです。

 

裏を返せば、良い求人もたくさん掲載されていて、その数も民間の求人広告よりも圧倒的に多いと言えます。

大谷
つまり、自分に合う良い企業を見つけられる可能性が多いのもハローワークということになるのです。

 

地元の優良企業を見つけられる

基本的に民間の求人には、全国的に有名、あるいは全国展開している企業が多く掲載されています。その一方で、ハローワークは地元の企業が多く求人を掲載しています。

これは、無料で掲載できるということも大きいですが、常に求人を出していないため地元企業に求人掲載のノウハウがなく、ハローワークが一番に思い浮かぶ人が多い、というのも大きな理由です。

 

そのため、地元の優良企業がハローワークにしか載っていない、というケースも非常に多く、やはりハローワークは利用した方が得と言えます。ですので、一番はハローワークと民間の求人を一緒に利用することです。

結局、どちらにしても無料で求人を探せるので、どちらか一方に限定する必要はありません。良い求人は応募し、悪いところは応募しなければ良いだけの話なのです。

 

以上、ハローワークとブラック企業についてまとめました。

最後に、ハローワークと併用して利用をおすすめする就職エージェントを1つご紹介して終わります。

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新型コロナウイルス拡散防止のため、Zoomや電話で相談が可能なので出回ることなく就職先を見つけることができます。