フリーターの末路はどうなるのか、20代の若い間にイメージすることはなかなか難しいです。
そのため、そのままずっとフリーターを続けて、30代や40代になり後悔しているという人はたくさんいます。皆さんも、具体的にイメージができないにしても、なんとなく悪い予感がして正社員になろうかどうか迷っている…。そんなところではないでしょうか?
そこでこの記事では、フリーターのこの先について具体的に想像できるように以下の内容をご紹介します。
- フリーターを続けた場合の辛い末路
- フリーターから正社員になれるリミットについて
- フリーターの末路を回避する具体的な対策
若いうちであれば、まだ立ち直すことも可能です。そのきっかけになればと思いまとめましたので、ぜひ最後までご覧ください。
フリーターの収入の末路
その頃は正社員とフリーターの収入にそこまでの差は感じませんでしたので、正直、なぜ大変な思いをして正社員として働かなければいけないのか?と疑問に思っていました
ですが、年齢が上がるにつれて、フリーターと正社員の給料は大きく開き始めます。
具体的にどれくらい差が出るのか、年齢ごとの年収を比較したグラフをご紹介しましょう。
男女ともフリーターは年齢が上がってもほとんど年収は伸びていませんが、正社員はグングン伸びて、40代後半は20代前半と比べて倍はあります。
この調査結果をもとに、生涯で稼ぐ収入について計算してみると以下のようになります。
男性 | 女性 | |
---|---|---|
正社員 | 約2億2,400万円 | 約1億5,800万円 |
フリーター | 約6,500万円 | 約5,000万円 |
男性正社員は2億越え、女性も1.5億円とすごい金額になりますが、フリーターは5,000〜7,000万円の間です。
フリーターはいくら長く働いても時給が数十円上がる程度。一方で正社員は役職がつけば一気に収入が上がりますし、ボーナスもあります。同じ時間働いても、フリーターと正社員では圧倒的な差ができるのです。
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フリーターを続けた場合の7つの辛い将来
フリーターを続けていると、お金だけではなく、人間関係や老後の生活にも大きく影響してきます。
その辛い将来を7つの項目にわけてまとめました。
年下の上司にこき使われる
今はまだ皆さんも若いので、年下の正社員がいることも少ないと思いますが、年齢が増すにつれて、いわゆる年下上司がどんどん増えていくのは当然です。
皆さんが30代後半、40代になった頃には、一回り以上年下の正社員から指示・命令をされることになります。職場の中では、アルバイトを管理するのが正社員ですから、例え年齢が上でも、皆さんは常に正社員の下なのです。
学生のアルバイトから不思議に思われる
高校生や大学生には、学校を卒業すればそのまま就職、というのがかなり定着しています。
もちろん、すべての人がそう考えているわけではありませんが、とはいえ、30代・40代でもフリーターをしていると聞くと、学生は「なぜ就職しないのか?」と不思議に思うものです。
ですが、何となく「そう思われているんじゃないか?」という気持ちになったり、まわりのアルバイトが学生ばかりになるケースもありますので、かなり肩身の狭い思いをする可能性は高いです。
結婚する相手が見つからない
特に男性は、フリーターだと結婚は難しいです。
今は、女性が働いて男性は主夫をする、という形も増えつつあります。ですが、それでも男性が稼ぎの主軸ということが一般的ですので、給料も上がらない、ましてや仕事がなくなる可能性の高いフリーターを結婚相手にする女性はかなりレアです。
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一方で、女性はフリーターでも、結婚できる可能性はめちゃくちゃ低いわけではありません。
ですが、自立した女性に惹かれる男性は多く、また、正社員男性との出会いの場面も多くなるので、女性でもフリーターよりは正社員になった方が結婚できる可能性は高まります。
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友人から距離を置かれる
中学や高校、大学でできた友人とは、これからも同窓会などでも会う機会もあるはずです。
ですが、フリーターと正社員・自営業では、年齢が増すごとに話の内容にズレが出てきますし、相手も皆さんがフリーターでいることに疑問を感じるようになります。
会社員として働いている同級生であれば、以下のようなことを話題に話をするはずです。
若いうちは、そう違和感を感じることはありません。しかし、30代や40代にもなれば、話題のズレが明確になってくるので、皆さんも同級生もお互いを敬遠することが多くなっていきます。
それをうまく表現したツイートがありますので以下に紹介しておきます。
フリーターの末路#大人のシルバニア pic.twitter.com/yTxRXFlsvI
— シルバニア大使 (@sylvanianwriter) December 7, 2021
兄弟姉妹や親戚といると肩身が狭い
皆さんにも、兄や弟、姉や妹、おじさんやおばさんなど親戚はたくさんいるはずです。
「そろそろ定職に就いたらどうだ?」と言われたり、あるいは、同年代の親戚と比べられたりと、皆さんを小さい頃から知っている分、辛辣なことをどんどん言われるものです。
場合によっては、親戚全員がいるところで説教をされる可能性もありますし、年明けだと、いとこの子供にはお年玉も渡さなくてはいけないので、年齢が上がれば上がるほど、親戚一同の集まりには行きたくなくなります。
両親に死ぬまで心配をかけさせる
両親が健在なら、正社員にならない皆さんをいつまでも心配し続けるはずです。
普通に考えれば、親は先に亡くなります。「自分たちがいなくなったあと、生活していけるんだろうか…」と考えるのは、ごくごく当たり前のことだと思います。
その一方で、両親の介護が必要となり、介護費を十分に賄えないので自分で親の世話をしている、というフリーターも多いです。
そうなると、貯金もない上に十分に働くこともできないので、生活はどんどん苦しくなります。最悪の場合、嘱託殺人におよぶというケースもよくある話なのです。
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老後の年金だけでは生活ができない
現在、多くの企業で定年は60歳となっています。
しかし、日本人の平均寿命は年々長くなっていて、厚生労働省の発表では、2019年時点で男性が約81歳、女性だと約87歳。つまり、定年後でも20年以上は寿命があるわけですが、その間の生活費として重要になるのが年金です。
ですが、フリーターの場合、基本的には国民年金しか加入していませんので、最高でも6万5,000円ほどしか毎月の支給はありません。
仮に、フルタイムで厚生年金に加入できたとしても、元々の収入が少ないので、毎月の年金支給が10万円を超えることはないはずです。その金額で、皆さんは死ぬまで生活をしなくてはいけないのです。
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フリーターから正社員になれるリミットは30歳が定説
20代の間はフリーターとして自由に楽しみたい。そう考える人も少なくないですが、就職は30歳を超えると一気に難しくなりますので、できるだけ20代のうちに正社員になるべきです。
30歳以降は経験やスキルを求められることが多く、アルバイトの経験しかないフリーターは中途枠で採用されにくくなります。その結果、就職できないままフリーターを続けている人が多いのです。
実際、フリーターの就職率をグラフにすると、年齢が上がるごとにどんどん下がっていることがよくわかります。
年齢が上がるとブラック企業に入社する可能性も高くなる
就職率が低いということは、なかなか採用されないために、次第に人気のない求人に応募するようになります。
人気のない求人は、「給料が安い」「将来性がない」「労働環境が最悪」という可能性が高く、正社員になるためにはいわゆるブラック企業に入社するしか方法がないのです。
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