「大学を中退した人は就職なんてできないよ…。」
あなたもどこかで、そんな言葉を聞いたことがあるかもしれません。
僕も大学中退後の就職活動中は、「もう詰んだかも…」と、何度も思いました。なので、ムリゲーと表現されるのも、あながち間違ってはいないです。
この記事では、どうして大学中退した場合の就活は厳しいのか、5つのデメリットを紹介します。
簡単にできますよ〜!なんて甘い言葉ではなく、あえて厳しい現実を先に見てもらい、絶対に正社員になるんだ!という気持ちを奮い立たせて欲しいと思っています。
僕の成功体験から学んだ正社員になるためのポイントも紹介しますので、最後までしっかりご覧ください。
前置きはこれくらいにして、まずは現実を知るために大学中退者の就職率を紹介しましょう。
本当に就職できないの?大学中退での就職率を紹介
ぶっちゃけ、かなり悪いです。比較する数字として、大卒者の割合も載せます。
学歴 | 正社員 | 非正規 |
---|---|---|
大学・大学院 卒業 | 57.8% | 16.2% |
大学・大学院 中退 | 26.4% | 36.6% |
引用:独立行政法人 労働政策研究・研修機構「大学等中退者の就労と意識に関する研究」
大学中退した人で正社員なのは26.4%、つまり4人に1人しか就職していないことになります。非正規が36.6%いますから、働きたくない人が多いってわけでもないです。
ちなみに、男女別での就職率は下記記事にまとめたので、参考にどうぞ。
大学中退者はなぜ就職できないと言われるのか?
念押ししますが、就職はできないわけではありません。
ただ大学中退のレッテルは大きく不利に働くので、それだけ厳しいということです。
不利に働くポイントは5つあります。
応募条件を満たせない
企業が人材を募集するときは、ある程度絞り込むために条件を掲載しています。
その条件には「大卒以上」というものがあって、中退の場合はその条件をクリアできていないので、応募することができないのです。
しかも、多くの企業が応募条件に「大学卒業」を入れているので、大学中退者は応募できる会社がかなり限られてしまいます。
と言っても、僕は大卒条件でも応募して書類審査も通過しましたけどね 笑。
追記
実は、応募条件に「大学卒業」が組みこまれていても、応募するのは全然OKです。
ただ、対策はしておかないとダメなので、詳しくは『大学中退の最終学歴|履歴書の書き方と書かない場合のデメリット』を参考にしてください。
雇うならフレッシュな方がいい
フレッシュとは、年齢が若いということです。
例えば28歳と22歳でほぼ能力が同じなら、誰でも若い22歳を選びますよね?
歳が上ということは、もうすでにマイナスからのスタートということなのです。
企業は即戦力を欲しがっている
大学中退の場合、基本的には転職活動にあたり、新卒のそれとは大きく違います。
企業は「すでに出来上がった人材」として仕事ですぐ使えるかどうか?をチェックしますので、ビジネスマナーや能力を持ち合わせていないと話になりません。
新卒の就活と転職活動の違いについては、また別の記事で紹介します。
大学中退の理由を明確に説明できない
「特にやりたいこともないけど、なんとなく大学を辞めてしまった…」
割とよくある理由ではありますが、「だったらすぐに会社も辞めちゃうよね?」というレッテルをすぐに貼られます。
このイメージを払拭できるかどうか?が就活成功の鍵になるのですが、ここが上手くできないから多くの方が正社員として採用されないのです。
大学中退のイメージについては、『大学中退のイメージはなぜ悪い?【印象がダメでも就職成功はできる】』にもまとめたので、そちらも参考にしてください。
まわりに相談できる仲間がいない
「エントリーシート書けた?内定もらった?」
そんな話ができる大学生と違って、大学中退者は孤独そのものです。
一緒に就活をしている人がいれば、負けじと自分も!と前に進むことができます。
しかし、相談できる人もいない1人の就活は、自らを律して頑張るしかないので、どうしても気が進まずに後回しになるケースがほとんどです。
また、アドバイスや支援がないので、何が良くて何がダメなのか就活の正解がわからないことが多いのも、泥沼化してしまう理由になります。
以上、大学中退でのデメリット5つを紹介しました。
では次に、実際のところはどうだったのか、大学中退の方に行ったアンケート結果がありますのでご紹介しましょう。
就職は厳しい…と実際に大学中退者が感じた経験とは?
ここまで、大学中退では就職できない5つの理由をお話ししました。
とはいえ、なかなか受け入れにくいという方も少なくないはずです。そこで、実際に大学中退で就活をした方が、どんな経験をしたのか調査した結果があるので紹介します。
出典:独立行政法人 労働政策研究・研修機構『大学等中退者の就労と意識に関する研究』
45.7%の方が、大学中退後の就活で苦しんだ経験があったようです。約半分ですから、かなり多いですよね。
では、どんなことで厳しさを感じたのか、この調査で得た回答を仕分けした結果、このようになりました。
出典:独立行政法人 労働政策研究・研修機構『大学等中退者の就労と意識に関する研究』
一番多かったのは「応募」に関することで、やはり学歴での足切りで応募できる企業の数が少ないことがあるようです。
そして、面接時の「中退した理由の説明」でも苦しんだ方は多く、このことから、面接官もその点をかなり突っ込んできているのが想像できますね。
男性(32歳)
経験や能力があっても大卒ではない為、応募出来ない事があった。経緯を説明しても、中退を理由に不採用とされた。
資格取得時に条件が不利で選択の幅が狭まる。書類審査を通過出来ない事が多い。
女性(28歳)
面接で、「なぜ大学を辞めたのか」から話が始まる。
(中退後すぐの頃。社会経験がないからか)中退=仕事もろくに続けられないのではという先方の思いが見てとれるような企業もあり、大学中退より高卒の方が就職に有利なのだと思い知らされた。
中退の理由は経済的理由など人それぞれなのに、 人の痛い所をついて、話を掘り下げる面接官もいるのが現状。
男性(22歳)
「大学を中退した」という世間でのイメージの悪さが想像以上に大きい。途中で投げ出したというイメージがあるようです。
高校卒業後就職した方々より、学費をはじめ勉学等、より多く力を費したが、就職活動では高卒より下に見られる実感があります。
大学中退でも就職できた!27歳の男が就職を成功させた方法とは
大学中退した方には、たくさんのデメリットがあります。
だから「人生ムリゲー」とか、「人生終わり」などと言われているのです。
ですが、就職できないことはありません。現に僕は正社員になることができましたし、その後、転職も成功させています(その時はたった1社で成功しました)。
当時の僕は年齢も20代後半で特別な資格もなし。最悪のスペックで戦っていました。
その活動の中で見えた正社員を勝ち取る5つのポイントを、体験談にまとめています。
就職を成功させた先輩として一言いうなら、
ということです。
何も行動しなければあなたはこのまま。半年後も1年後もずっとフリーターで年齢だけが重なっていきます。
年齢が高くなれば就活へのマイナスも大きくなるので、どんどん負のスパイラルに陥るのはもうイメージできますよね?
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大学中退の就職は、とにかくスピード勝負ですよ。がんばりましょうね。
おわり